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世の中にはこういう男もいるんだ。「ビッグ・アイズ’14」劇場公開2015年1月

2015-08-16 17:14:41 | 映画

              
 これは実話だそうだ。1958年北カリフォルニア。アメリカでもまだ男性優位の社会だった。マーガレット・キーン(エイミー・アダムス)は、横暴な夫から娘を連れて逃げ出す。とりあえず落ち着いたのは、サンフランシスコだった。

 当時は、まだまだ女性が働くのは容易でない時代だった。そこで画才を生かして路上似顔絵描きで生計を立てることにした。隣で自分の絵を売るウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)が近づいてきた。キーンと名乗るが偶然だった。

 この男、口八丁手八丁で言葉巧みにマーガレットを口説き落とし結婚する。やがてこの男の本領が発揮され、マーガレットの描く目の大きな子供の絵が売れるようになる。しかし、描いたのはウォルターということで売り込んでいた。ウォルターは絵が描けなかった。パリ留学も嘘だった。

 釈然としないマーガレットだったが、この男と別れても生計に不安があって、ずるずると言いなりなってひたすらビッグ・アイの絵を描き続けた。かなりの儲けが出てプール付きの豪邸も手に入れた。

 しかし、この男は遊びまわっていて、家にこもって作品を作り続けるのはマーガレットだった。ウォルターに口答えをすると、残忍で横暴をさらけ出す。またもや成人した娘を連れて逃げ出すハメになった。

 今度はハワイだった。ハワイの放送局のインタビュー番組で遂に実態を暴露した。当然ながら裁判に持ち込まれた。二人の言い分の白黒をつけるために判事は、法廷でビッグ・アイの絵を描くことを命じた。マーガレットの勝訴に終わった。めでたしめでたし。

 で、ウォルターは、自分が作者だと主張し続け、2000年に無一文で他界した。

マーガレットは、再婚してハワイからサンフランシスコに戻り新しい画廊をオープンした。彼女は今でも毎日絵を描いている。

本当に強いのは、女だとつくづく思う。

 「私はキーンの絵を素晴らしいと思う。万人に愛されるのは魅力があるからだ。アンディ・ウォーホール」

 エイミー・アダムスが素晴らしかった。白人種のキレイというのは、段違いのキレイさだと思う。エイミー・アダムスを見とれてしまった。2014年のゴールデングローブ女優賞受賞もうなずける。
        
        
        
        
        
        
        
        

監督
ティム・バートン1958年8月カリフォルニア州バーバンク生まれ。

キャスト
エイミー・アダムス1974年8月イタリア、ヴィチェンツア生まれ。
クリストフ・ヴァルツ1956年10月オーストリア、ウィーン生まれ。