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夫婦は一度は浮気をする「間奏曲をパリで ’13」劇場公開2015年4月

2015-10-02 17:13:39 | 映画

              
 結婚していてもチョットしたきっかけで、異性にときめくときがあるようだ。ノルマンディーで酪農を営み、牛の品評会で入賞するほどのグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)の妻ブリジット(イザベル・ユペール)も魔が差したようにパリで浮気をする。人生の合間の間奏曲というわけ。

 若い人の恋愛模様と違って、偶然知り合った歯科医がスマホを見せながらこれが妻、これが娘と紹介していく。要するにこれからどんな展開になっていくのか分からないが、火遊びであることを暗示している。これが免罪符となって合意の上の行為となる。

 人間というのはどういうわけか、睦まじいんだけどどこか満たされないという思いがあるようで、刺激的な浮気に憧れているのかもしれない。

 グザヴィエも妻の行動に疑問を持ちパリで尾行する。地下鉄の車内で歯科医と楽しそうに会話する姿を見て落ち込む。落ち込むが使用人の男に「あなたが浮気したときに奥様は苦しんだ。元に収まりますよ」と言って慰める。当然映画は古典的なハッピーエンドとなる。

 ブリジット役のイザベル・ユペールが62歳とはいえ可愛いしなかなか魅力的だった。それに夫との年代差を音楽で表していたのが印象的だった。ブリジットは現代のポップスにも関心があるが、グザヴィエは、いわゆるオールディーズのラブ・ソングという按配。

 私はフランス語は全然分からないが、ブリジットが妹と食事をするレストランの場面にはぴったり似合う感じがした。あっさりとしたアバンチュールの映画で息抜きにはいい。
        
        
        
    

監督
マルク・フィトゥン出自不詳

キャスト
イザベル・ユペール1953年3月パリ生まれ。
ジャン=ピエール・ダルッサン1953年12月フランス生まれ。