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主演は、ピアース・ブロスナン。好きな俳優でもないが歳をとって渋みが出てきたかな。お話というのは、父親がそうであったようにリチャード(ピアース・ブロスナン)もケンブリッジ大学の教授で女たらしだった。
今まさに教え子ケイト(ジェシカ・アルバ)から告白を受けていた。「出来ちゃったの、アメリカのロサンゼルスに帰るわ」リチャードは選択を迫られたいた。アメリカに行くか残るか。結局ケイトについてアメリカに行った。
ところが理由は定かでないが、ケイトは不倫した。それを告白したもんだからリチャードの逆鱗に触れた。それ以来二人は冷たい関係。二人の間に男の子が一人。
世間ではよくあることだよね。歳相応の相手というのがあって、リチャードもケイトの姉オリビア(サルマ・ハエック)と燃え上がるという寸法だ。
あれやこれやと恋愛にはつきもので、収まるように収まるというのがこの映画も例外ではない。映画を観ていて何かを気がつくことがあるが、この映画の場合、リチャードの親父さんゴードン(マルコム・マクダウェル)が亡くなって霊廟の壁に嵌め込まれていたのは「PARTY'S OVER」の碑文と共に「ゴードン・ヘイグ教授1931-2014、ここに眠る」とある。PARTY'S OVERというスラングを碑文にしたゴードンの洒落気が印象的。
生前ゴードンが言っていたのは、「アメリカの女は最初は楽しいかもしれんが、じきにセックスをやめメシばかり食うようになり、しまいにはただのデブになるんだ。自己啓発やらブランドやらフローズンヨーグルトやらに夢中になっている。扱いづらくて身勝手で虚栄心の強い生き物だ。間違っても手を出すな!」と言いながらロサンゼルスに行ったことを「ビーチ、ビキニ、若い女もっと早く行けばよかった」しかも遺灰をロサンゼルスの海に流せと遺言する。
たしかに、ゴードンの言うアメリカ女性の洋梨型の体形には「何とかしろよ」と言いたくなる。その点、日本女性は洋梨型が少ないのはいいね。
そうは言ってもイギリスはイギリスのよさがあり、曇り空が多いが落ち着いた雰囲気はいい。思いっきりからっとした開放感のあるロサンゼルスの魅力も捨てがたい。ケンブリッジの学生の描き方とUCLAかもしれないアメリカの学生の描き方が対照的。ケンブリッジは真剣に学んでいると言う雰囲気。アメリカはリチャードの講義を聴いているのか聞いていないのか、スマホをいじったりパソコンを覗き込んだり集中力に欠ける。
やっと気づいたリチャードは、講義の内容を変える。するとパソコンは閉じられ、スマホの電源が切られ目がリチャードに向く。リチャードは、大学の教授として正式に認められオリビアとも結婚、めでたし、めでたし。
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監督
トム・ヴォーン1969年イギリス、スコットランド生まれ。
キャスト
ピアース・ブロスナン1953年5月アイルランド生まれ。
サルマ・ハエック1966年9月メキシコ生まれ。
ジェシカ・アルバ1981年4月カリフォルニア州ボモーナ生まれ。
マルコム・マクダウェル1943年6月イギリス、ヨークシャー州リーズ生まれ。
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