「サバだけでなく白身の魚に応用できる一風かわった魚料理」という副題のついたこの料理で、参考にしたのは今は故人の帝国ホテルの元料理長村上信夫さんの1977年発行の著書「村上信夫の西洋料理」という本。
かれこれもう40年も前ということになります。しかし、料理というのは何千年経っても基本は変わらないと思っています。ときにはじっくりと時間をかけて美味しいものを作るのも、人生の醍醐味かもしれません。定年後の十分な時間のある人の贅沢と言ってもいいでしょう。
このミレイユ風というのを村上信夫さんの説明によると「ミレイユというのは、フランスの詩人フレデリック・ミストラルの有名な叙事詩でオペラにもなった『ミレイユ』の美しくも悲しいヒロインの名前からきているともいわれています」とあります。そういうことではありますが、サバとミレイユがどこで交わるのか、分からないところがミレイユ風と解釈していますがどうでしょう(笑)
(作り方)
①サバは3枚におろして小骨をとり、両面に塩とこしょうをふり小麦粉をつける。
(サバは最初に塩、こしょうをして小麦粉をつけます。この順番が大事。私はサバをおろすのが好きですよ。小骨は骨抜きで丁寧にとりました。勿体ないなあと思うのは、骨についている身なんです。幸い我が家にはネコが2匹いますから、水からゆでてネコの晩ご飯にしましたが、喜んで食べてくれました)
②にんにくと玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームは薄切りに、トマトは両端を切って二つの輪切りにします。
(マッシュルームがなかったので、しいたけを代用しました。玉ねぎはしんなりすればいいでしょう)
③フライパンにサラダオイルを少量入れてサバを焼きます。油を捨てて酢をかけたあとお皿に盛っておきます。
(このサバの焼き加減が大事ですね。焼きすぎるとパサパサして美味しくありません。はじめは強火で切った赤身の色が変わるのがサインとして、弱火にし蓋をして30秒ぐらいかな、蒸し焼きにしました。サラダオイル少量ですが、私は少なすぎました。大さじ2杯ぐらいがいいかも)
④バターでにんにくと玉ねぎを炒め、マッシュルームを加え塩とこしょうで味付けします。それをお皿に盛り付けたサバに平均にかけます。
(バターはフレッシュバターがいいようなんですが、私は無塩のケーキマーガリンを使いました)
⑤トマトの両面に塩とこしょうをして小麦粉をつける。フライパンにサラダオイルを少々入れて焼き色をつけサバの上に乗せる。さらにパセリのみじん切りを振りかけて出来上がり。
感想を一言で言えば、案外手間が掛かりますが、サバがうまく焼ければ実に美味しい料理になります。幸運にも私の作ったこの料理も美味しかったですよ。味にうるさいわが娘も美味しいと言ってくれました。
サバの味噌煮などの和風もいいですが、ワインなんかを飲むときにはこの料理を試してください。白身の魚にもいいらしいですから、鯛やタラ、トビウオなどはどうでしょう。
ついでに小骨を抜く「骨抜き」にはピンからキリまでありますね。千円以下から1万円以下まで、9千円の骨抜きには多くのレビューを見ました。私は実利主義者ですから、千円以下で十分役に立っています。
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