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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(6)

2008-11-08 10:59:28 | 旅行

小湊鉄道 「飯給(いたぶ)」駅
     

     
 珍しい名前。ホームページの駅由来によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東国の蝦夷を鎮圧するため同地を通った時、住民から飯を献上されたところからこの名前になったという。
 近辺に集落もあって駅への進入路の脇に数台の車や自転車が置いてあった。千葉方面への通勤者のものだろう。まさか東京までは行っていないだろう。
     

     
 この日は暑いくらいの日差しだったが、冬の寒い朝や夜の駅を想像すると、後ろ髪を引かれる思いや人恋しくなる状況が浮んでくる。
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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(5)

2008-11-07 17:19:35 | 旅行

小湊鉄道 「里見」駅
       
       
       

       
 駅の前は、地方道81号線が走っていて真新しい消防署や何軒かの人家とバス停があり、この駅からのハイキング・コース案内図もあった。
 この近辺は良質の砂利が採れたようで、かつての砂利採取場は今は山菜採りに入る人が多いとか。この駅は手いれが行き届いていて、プラットフォームにはプランターで色とりどりの花で埋められている。勿論トイレにも花が生けられキレイだった。
       

        トイレの外にある蛇口。木のフェンスを切ってあって使えるようにしてある。
 地元には「喜動房倶楽部(きどうくらぶ)」と言うのがあって、この人たちの力で支えられているのだろう。毎月第一、第三土・日には待合室の丸太のイスでコーヒーや祭り寿司、おにぎりに焼き芋地元の野菜の販売も行っているそうだ。
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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(4)

2008-11-05 12:50:05 | 旅行

小湊鉄道 「高滝(たかたき)」駅
        
      
      
 「上総久保」駅を探しているときに先に見つけたのがこの駅だった。この駅の近く高滝ダムがあって、市原市の水源になっている。本当に小さなダムで、千葉の山は標高がせいぜい300㍍程度と低くダムも小ぶりだ。
   
 それでもドライブがてらに来る人もいるようで、お昼の弁当を食べていた。女性がリードをつけた子犬を連れてきていて、そのコロコロとした可愛い子犬は何でも興味があるらしく、路上の木の葉が風に流されるのを追いかけようとしていた。
 真昼の陽を受けて湖面のさざ波がキラキラと光っていた。静かで暖かく、まどろみを誘われるような穏やかなひとときだった。
   
        

   
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ロバート・ゴダード「最期の喝采」

2008-11-04 13:17:29 | 読書

         
 いかに才能ある作家でも出来、不出来はあるものだ。わたしにとってこの作品が不出来のそれにあたる。どうも今までの作品のように没入できなかった。
 ロジャー・ムーアにつぐ007ジェームズ・ボンドになる可能性があった俳優トビー・フラッドの目から見た今回も一人称の作品だ。
 ノウハウ本の「ミステリーの書き方」で、もう故人となりわたしの好きなジョン・D・マクドナルドが書いている。
 “一人称は扱いにくい、そして三人称がもっとも扱いやすい”と。ロバート・ゴダードは、その扱いにくい一人称で読者を魅了し続けている。しかも、ジョン・D・マクドナルドが重ねて言う“最近の読者は少々気短になっている。謎よりもサスペンスを、考えることよりもアクションを要求する”
 この指摘にもゴダードはいとも簡単に跳ね返している。そのせいか、この作品の最後のアクション場面は、少々緊張感が乏しかったか。
 ストーリーの取っ掛かりがなんでもないストーカー事件かと思わせながら、実は奥深い出生の秘密にまつわる殺人事件をさえない俳優が追いかけるというプロットになっている。
 「グーレイト(すばらしい)」というユーモアのある会話体を織り交ぜながら、テクテクと歩き回り、バスに乗って聞き込みに廻る。日本では禁止されている携帯電話の車中通話も頻繁に行う。ほぼ一週間の出来事だ。
 それにしても俳優というからには、女性の目を引く筈が一向にその気配がない。一週間、まだ四十代の男が女気なしでいられるとは不思議だ。そんなことが気になってくる。小説とはいえ生身の人間を描いているわけで、些細なことも大事かなと思ってしまう。
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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(3)

2008-11-03 12:51:38 | 旅行

 小湊鉄道 「上総久保(かずさくぼ)」駅
        
 地方道81号線から少し入ったところに、ぽつんと畑に囲まれてその駅はあった。駅への進入路は、新しい人家の横に車がやっと一台通れる幅しかないところだった。車を停めたとたん、その横を下り電車がゆっくりと構内に入って停まった。乗る人も降りる人もいなかった。それでも電車は停車して再び動き出した。
         
        
        
 駅には出札口はなく屋根のついたベンチがあるだけだった。一番新しいのがNTTの公衆電話ボックスで、携帯電話時代でも撤去できない理由でもあるのだろうか。ふとそんなことを思った。
                          
 まばらな人家を無視すれば、真っ直ぐ伸びている線路からは映画ゲイリー・クーパー、グレイス・ケリーの「ハイヌーン」の一場面を思い出す。まさに西部劇の世界だ。保安官ゲイリー・クーパーと対決するためやってきた無法者二人。白黒の音のない映像。無法者がボスを待つ所作のないシーン。しかし、ここは誰もいない。
         
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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(2)

2008-11-02 13:51:14 | 旅行

 小湊鉄道 「上総鶴舞駅(かずさつるまい)」
        
 小湊鉄道のホームページによると、平成10年10月「関東の駅百選」に認定され、平成11年10月に無人駅になったという。
        
テレビ・ドラマやコマーシャルの撮影によく使われたとか。駅前にはコンクリート造りの新聞販売店、郵便ポスト、人家があり、切符売り場と改札口にトイレもあった。
         切符売り場と改札口
         待合室
         
         プラットフォームから上り方面
         下り方面
 構内には柿の木が一本あってたわわに実っていた。
        
ここも静かで若い母親と幼い子供がやってきて、自動販売機でなにやら買っていた。ウィキペディアによると、2006年度の一日の乗車人員は16人とあった。
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デジカメ持って小旅行 無人駅を巡る(1)

2008-11-01 12:39:00 | 旅行

 わたしの住む千葉県にはいわゆる田舎があり、昔描かれたふるさとの風景を堪能することが出来る。開発された郊外の住宅地とは一味違う雰囲気を味わえる。
 特に無人駅周辺は時代に取り残されたようなたたずまいと静寂に包まれている。1917年(大正6年)5月創設、1925年(大正14年)3月一部開業の小湊鉄道営業距離39.1キロ、18駅のうち10駅が無人駅となっている。そんな駅を見るためにわざわざ車で行くというひま人そのもののドライブだった。とにかく時間帯によっては一台も電車が通らないのだから、車で行くのも悪くはなかった。
           
 秋晴れに恵まれた日、弁当を持って出発した。気にもかけていなかったことが行ってみて分かったのは、道路に何々駅の標識と矢印などは一切なかった。そのせいで迷うこともたびたびのこととなった。考えてみれば、道路は車のための標識はあるが、電車に乗るための標識はないのが当然だった。地元の人以外にわざわざ車で駅に立ち寄るなんて想定外なのだろう。
 とはいっても「高滝駅」で横浜ナンバーの車の人に大きな駅はないですかと聞かれたのはどんな用事があるのだろうと今でも気がかりになっている。
 ともかく最初の駅は、「上総川間(かずざかわま)」駅を探し当てた。
   
 駅周辺には一台の自動販売機もなくひたすら大きな空と田園地帯が広がっていて、見えるのは遠くに農家が点在しているのと村落の家並が陽射しに照り映えている光景だけだった。静けさを震わせっているのは、遠くを走る国道297号の車の音が小さく聞こえるくらいだった
         
 どうしてこんなところに駅を作ったのだろう。開業当初から長い間、何も変わらず存在し続けた駅。この駅を見ていると、変色した古いラブレターが思い出される。この駅には切符売り場とトイレはなかった。当初から無人駅なのだろう。誰かが清掃していて、不潔感はなかった。地元の人の愛着を感じた。
         
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