今回のお題は「競技進行停止」です。
3.5 Lack of Progress:
3.5.1 Lack of Progress is defined as
A) Any instance where the robot is lost or stuck, or cannot identify victims (essentially, the robot is no longer progressing through the arena and scoring points).
B) Any time a robot completely crosses a black tile. ie. travels onto the black tile and leaves a black tile via a different direction.
C) When a team captain declares.
3.5.1 競技進行は
A) ロボットが動けなくなったり、本来進むべき経路を進めなくなった場合、または被災者を発見できない状況になった場合(ロボットが競技アリーナを進む上で、これ以上、得点をできなくなった場合など)
B)ロボットが黒いタイルを越えて進んだ場合 例えば、黒いタイルに入った方向とは別の方向に出た場合
C)チームキャプテンが「競技進行停止」を宣言した場合
3.5.2 As referees will not know the programming protocols written into the robot's code that may allow the robot to recognize and self-correct for any Lack of Progress it is the team captain's responsibility to identify and call Lack of Progress (except in the case of black tiles).
3.5.2 審判は、どのようなプログラムがロボットに書き込まれているのかは判らないので、ロボットが競技進行停止となるような動作となったときには、チームキャプテンの責任として審判に競技進行停止を宣言します。(黒いタイルの場合を除いて)
3.5.3 If the team captain (or referee in the case of crossing black tiles) calls Lack of Progress the robot must be returned to the closest entry/exit tile of the module or ramp where the Lack of Progress occurred. Team captains can choose the direction their robot begins to either re-enter the module or start to explore an additional module.
3.5.3 チームキャプテンが競技進行停止を宣言した場合(または審判が黒のタイルと判断した場合)は、競技進行停止になったモジュール、傾斜路の一番近い出入口にロボットを移動します。チームキャプテンは、モジュールの再探索をするか、新しいモジュールを探索するために、ロボットが再スタートする方向を自由に選ぶことができます。
3.5.4 A team may elect to stop the round early at any time. In this case, the team captain must indicate to the referee the team's desire to terminate. The team will be awarded all points achieved up to the call for end of round. There is no additional penalty for picking up the robot once end of round is called.
3.5.4 チームは、いつでも競技を終了することができます。 チームキャプテンは審判に競技を終了する旨を伝えます。その時点での得点がチームの得点になります。競技終了になった後では、ロボットに触れてもペナルティになりません。
こんな感じでしょうかでねぇ。
競技進行停止も大きく変わりました。
まずは、3.5.1で、競技進行停止の概要がまとめられました。
ルールでは3点になっていますが・・・結局は2点です。
(1)黒のタイルを越えた場合には、審判が競技進行停止を判断する
(2)チームキャプテンが競技進行停止を宣言する
この2つですね。
ですので、A)は・・・なんか意味あるのかなぁ・・・
あとは、ルールに明記されて無いのですが・・・
・ロボットが競技アリーナを壊したり、傷付けたりした場合は審判の判断で競技進行停止
あれっ、これは競技資格剥奪だっけ!?
・審判の指示が無いのに、チームメンバーがロボットに触れた場合
あと、チームメンバーが競技アリーナに触れた場合も競技進行停止にして欲しいところです。
競技中に(計測走行中に)勝手に、ロボットの進む前を清掃したり・・・傾斜路で詰まっているロボットを動かそうと、壁をたたいたり・・・やりたい放題するチームが現実に有りますから・・・
それと・・・チームのメンターがメンバーに外から指示している場合も・・・これも競技資格剥奪か!?
3.5.2では、ロボットが競技進行停止になるような動きを場合は、チームキャプテンの責任において、競技進行停止を宣言してくださいね。 という、性善説に基づくルールです。
困ったことに、これまでの競技状況を見ると、そんな、紳士、淑女だけの競技ではないんですけどね。
3.5.3は、今回の変更の目玉かもしれません。競技進行停止になったら、一番近い出入口におロボットを移動します。 これまでは、同じ部屋で3回の競技進行停止があったら、やっと次の部屋に行くことができたのですが・・・今回は一回で次の部屋に行くこともできます。
ただ・・・一番近い出入口というのが、議論を呼びそうですね。
一番近い出入口:
① 直線距離で近い出入口
② 迷路の経路で考えて、一番近い出入口
③ もう、チームキャプテンが、どちらでも選べる
どれなのか・・・ちゃんと決めておかないともめそうです(笑)
3.5.4は変更ありません。
チームはいつでも競技終了宣言をできます。 基本的には、審判が競技終了を受け入れた時点が競技終了でしょう。