久々に訪問。数十年ぶりに岸辺にある杭の打ち替えのため、池の水を干していました。維持費が掛かるなあと感じます。今回は宮内庁で年配のご案内、四季のテーマと木々、手水、灯籠の説明やパースなどルネッサンスの関連、キリシタンの関係など楽しめました。<o:p></o:p>
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水を干してあるのは、99年の正月にサン・アントニオのパセオ・デル・リオ(リバー・ウオーク http://www.thesanantonioriverwalk.com/ )に行った時、水抜きで川ざらえをしていたのを思い出す。規模は 大体銀座の5丁目から8丁目の広がりくらい、またはOBPの一回り小さいくらい(大体20ha位、桂離宮は7ha)でコンベンション・シティとして有名でアラモの砦も近い。(そこでは「shrine」なので帽子を取れと言われた)御参考だが、「サン・アントニオ水都物語」 三村浩史 訳に歴史が詳しい。 <o:p></o:p>
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桂離宮の回遊ではマクロ(月の方角、桂川からの取水 等)とマイクロ(ヴィスタの変化、小物のテーマ、模様、モチーフ等)の捉え方が多様で飽きない。 <o:p></o:p>
冬で陽射しが深く影が入り込んだり、水面からの反射が軒に入り込んだり興味深い。有名な市松模様の襖も日焼けしている。 <o:p></o:p>
清潔かつ繊細なディティールで発想豊かが飽きない仕掛けだ。維持には手間が掛かるだろう。拭き掃除が大変だろう。建築当時は茶が流行りだし、月も眺めていたのだろうが、船遊びは本当だろうか。派手な朱塗りの太鼓橋もあったというが。<o:p></o:p>
閉鎖的でアリスの世界のように離宮に逃避していたのだろうか。濃い内側に周りの世界に壁を作っていたのか。となると船で遊びに桂川まで出るのはどうだろうか。 <o:p></o:p>
むくり屋根の柔らかさは二条城本丸御殿にもある。女性的な柔らかさだ。閉鎖的宝箱の結界として垣根は竹を使い生きているもの(竹垣)、先が尖がっているもの(桂垣)の対比がある。<o:p></o:p>