都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

四条河原町阪急と有楽町西武の閉店 3部作です:まずは阪急から

2010-02-01 19:53:09 | マクロ経済

 似たような都心デパート2店舗の閉鎖がある。連載で分析を行ってみます。<o:p></o:p>

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 四条河原町阪急(以下 京都阪急)は1976年に開業した。店舗面積は8,909㎡(2,700坪)とあるが、これは7,8階のモザイク・ダイニング京都を含んでいない。加えたら3,500坪位だ。坪効率は発表資料によると17万円/月・坪でデパート平均の1/3くらいでこれは運営も悪かったとしか言いようがない。なお、ピークは92年の52万円/坪であった。<o:p></o:p>

 一般にデパートはフルラインなら1万坪が目安と言われている。京都阪急はもともと小さかったが、昔は地下に食料品もありなかなか良かった。それがGAPになり、今の女性向けファッションになった。今でもデパートではなく、ショッピング・センターであろう。40人と店員も割りに少ないのはそのためだ。<o:p></o:p>

 京都の街で人気は河原町・四条・烏丸・御池で、田の字ブロックの東北だ。京都阪急は回遊動線の外周ではあるが、阪急と地下でつながり、しかもこのあたりの待ち合わせ場所だ。祇園へのとば口にもあたる。<o:p></o:p>

 さらに、上のレストラン街では、かつて「京風ラーメン」あかさたながあり、割引の100円の日には客が詰めかけた。青冥もあり、お好み焼もあってやたら利用した。いまはMOSAIC(阪急商業開発)の運営で目新しいが行かない(高島屋のレストラン街が好みだ)。<o:p></o:p>

 阪急はセンスの良さが強みで、今でも京都阪急には横浜元町の「キタムラ」がある。阪急は梅田本店は2012年の開業で、今は西宮店の開業負担も大きいはずだ。梅田本店のフルオープンの2012年まで待ち、収入確保の上、店舗閉鎖経費(減損損失は5億円計上とのこと 20万円/坪くらいか)の負担に備えるのが常道だろうに。この時期閉店とは高島屋との提携の課題(過剰店舗または京都高島屋アネックス化)か賃料問題かも知れない。<o:p></o:p>

 競合として京都駅の伊勢丹が言われているが店舗過剰だけだろうか。梅田でのデパート戦争に対応する阪急の経営資源集中方策も見える。<o:p></o:p>

コメント
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