都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

北森鴻を偲ぶ

2010-02-06 08:23:47 | 趣味

 まさかと思ったが。お気に入りの作家で著作はすぺて楽しんでいた。<o:p></o:p>

代表作は「冬狐堂」シリーズであろう。旗師(店を持たない骨董屋)宇佐見陶子はたおやかでしなやか、物語りはしみじみしていて、骨董知識も増え楽しめる。<o:p></o:p>

さらに、蓮丈那智シリーズでは狷介かつ傲慢で酒好きの蓮丈那智助教授と良い様に使われる内藤三國助手が民俗学調査という特異な分野で事件を解いて行く。<o:p></o:p>

調理師でもあり、ビアバー「香菜里屋」シリーズのお酒や料理の組立てが巧みで美味しそうだ。<o:p></o:p>

京都が舞台の「支那そば館の謎」はともかく「ぶぶ漬け伝説の謎」は傑作で必読です。怪盗の有馬次郎が嵐山の知る人ぞ知る名刹(実在します)大悲閣の寺男となり新聞記者の折原けい、作家のムンちゃん、住職が織りなす京都ならではの謎を解いてゆくお笑い謎解き。とにかく楽しい。<o:p></o:p>

他にも、お奨めは多い。短篇が多いが、謎が良く考えられ、しっとりとした読後感、料理や骨董、修復、民俗学という独自の世界が楽しめる著作です。旅に持って出て読むと更に楽しいでしょう。<o:p></o:p>

もっと書いて欲しかった。<o:p></o:p>

コメント
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