ブラック・スワンの著作で有名なトレーダーであって確率論の研究者でもある。確率は低いが大事になる強度がある事態の分析が面白い。非対称であり、行動経済学でも、「めったにない」が実は恐ろしいと分析している。<o:p></o:p>
もう一つの柱は「金持ちはリスクをとった」が「リスクをとった」ものが金持ちにはならない。つまりは、運がよくないとリスクを取るとえらい目にあうと分析している。逆に、リスクをとらないと、小金持ちで安心だが、金持ちへのねたみが出てこれもあまり幸せではないとある。ゲーミング・シミュレーションみたいだ。<o:p></o:p>
面白いのは「後知恵バイアス」で「げんかつぎ」だ。<o:p></o:p>
確かに、「運がいい馬鹿」なのか「ほんとに賢く成功した」のからトレーディングでは見極めが難しいだろう。但し、企業では出世は結果で、大体は更なる出世になるが、時々ポジションと能力の乖離からの大間違いも最近は見られる。<o:p></o:p>
知見は「運」と割り切って、次も「運」がくると良いなと思いつつ、新しい方策を考えることだろう。つまり。成功体験は実は、失敗のもとという二面性がある。同じような方策、市場は続かないということだ。それが「賢者には意味が聴こえ、バカには雑音しか聞こえない」ということだろう。エゴの上では「爆弾」というのも正しい、世の中を無視した唯我独尊は大穴を開ける。<o:p></o:p>
短期での評価のボラティリティと心配する人生のむなしさは指摘のとおりだ。人生の投資機会費用を減らそうと思ったら中期的に収益の見込める取引が一番と分かった。(この前の円高で外貨投資みたいなもの)<o:p></o:p>
経済学で合理的(Rational Expectation)も陥穽だ。行動経済学は補完しているが、マーケットの変動は、だまし、だまされ、先を読む「情報が情報を呼ぶ」といううわさシステムまでたどり着かないと分からないだろう。<o:p></o:p>
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素晴らしい著作だ。一読をお奨めする<o:p></o:p>
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