都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

「まちなかの暮らしを愉しむ~歴史的都心部再生の方向性~」宗田好史氏(京都府立大学大学院教授)

2013-03-18 06:08:41 | 都市経営

 まちづくり大学の実践塾としてのセミナー。パワーポイント60枚のプレゼンで、先ずはご自身の著作で市街地の創造力、観光振興、イタリアのまちづくりなどの紹介。内容は<o:p></o:p>

①デモグラフィック(人口動態)<o:p></o:p>

②マンション開発とライフスタイル分析<o:p></o:p>

③京都中心地区のテナント動向・分析<o:p></o:p>

④都心部のエリアマネージメントの動向、事例<o:p></o:p>

 都心部に若年層、郊外に高齢夫婦が増加とあるが本当だろか。新築のマンションには若い夫婦も多いが、広域からリタイアで移住してきたという方々も多いように思うが。若い夫婦は義務教育で人気の御所南エリアを選び、リタイア世代は都心でコンパクトな居住を選好しているのではなかろうか。京都の都心は、教育(学校)、医療、最寄の物販、飲食という生活基盤のインフラが郊外より整備され、車無しでも生活でき、街並みや自然、風景のアメニティも高いことなど優位性がある。そのため自然なかたちで都心に人口集約と観光客吸引が起こっている。<o:p></o:p>

 都心でのサービス業の発展と創造的ビジネス(美容、カフェ、飲食業<o:p></o:p>

など)の発生は確かに多いが、ライフサイクルも短い。つまりは、京都都心は箱物ではなく、個人事業者の小さなビル、町屋も多いためリノベーションや居抜というお手軽な路面出店の機会が多いというのも一因だろう。大型ビルだと信用調査や敷金設定などから、結果的にチェーン店が多くなり、画一的になりがちだ。(郊外のショッピング・センターのテナント・ミックスはどこか似通っている)<o:p></o:p>

 都心3地区間競争として四条烏丸、河原町、京都駅周辺となっているが、四条エリアと京都駅エリアに大別して考えてはどうか。四条エリアでは軸線が四条・河原町だったのに、三条が加わり他の字地区(特に北東ブロック)内の面的な回遊が発生した。そのため、烏丸沿道協議会なども発生したと考える。<o:p></o:p>

 エリア・マネージメントで、女性の就業と男性の家事、コミュニティ参加は賛成だ。都心にもっと企業託児所や保育園を増やす政策が必要だ。また、パリによくある、朝の市場(通勤前に食材が買える)を公園などで行うのはどうだろうか。大丸の北の広場や芸術センターで直売を行っているが、美味しく、安く、便利だ。<o:p></o:p>

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 盛りだくさんで楽しめたセミナーで、次はテーマの深堀が良いかと思います<o:p></o:p>

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コメント
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