久々の大開発で床面積は22ha(約7万坪)を超えるというが、駐車場4,100台のため、設計の目安である25㎡/台とすると3万坪は駐車場となり、その分開発コストも安い。( https://ja.wikipedia.org/wiki/EXPOCITY )
千里中央からモノレールで2駅だが、交通容量は低く平日7千人の乗降客数だ。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E5%8D%9A%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E5%9C%92%E9%A7%85_(%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C )そのため、インター近接のメリット享受のためにも自家用車頼みの交通計画だろう。
11月16日(月)の14:30からの特別ご招待は、招待券を幅広く配布したようで、ベビーカー(混雑のモノレールでもたたまない上、泣き叫ぶ子供)など阿鼻叫喚の混雑であった。公共交通機関になれていない様子で親子ともどもマナーがない。普段の内覧会ならネクタイかタートルネックの商業関係者が多いのだが、三世代での大家族での来訪が目立ち、子供がはしゃぎまわっていた。入場まで30分以上並ぶ。
ららぽーとEXPOCITYは2階分が駐車場でその上に、3層の商業が建つ。ワン・フロアの階高が高く、面積も扇型で広い。地上から2階分上がっていく階段の両脇に飲食を配置。(高松うどんの竹清があった)さらに、裏にも駐車場棟が3棟配置。
売場は2通路が円形に結ばれた単純構成で通路の真ん中に筋状のアトリウムやエスカレーター、喫茶などが配置されている。両端にはSAPや専門大店がアンカー的に配置されるのはお作法どおり。
エスカレーターは大回り動線で、無理やり回遊型で好きではない。全体に大型のショッピング・センターというもの。面白いのは3階のフード・コートで入口に70年万博の衣装等展示していた。つけ麺のつじたや日本橋の天丼 金子半之助などあり食指が動きそうになるがテーブルが占領状態で諦める。
NIFREL( https://ja.wikipedia.org/wiki/NIFREL )は1,900円の切符を買うのに30分並ぶ。展示水量が少ない。外観は窓がぽつぽつ開き伊藤豊雄さんの影響を感じた。海遊館 ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%81%8A%E9%A4%A8 )の展示水量1万tに比べると多いに見劣りする。入口に、当時海遊館で御一緒だった近鉄百貨店の高松社長の花が一番手前だった。三宅元社長の花もあった。
入場料1,900円は海遊館の2,300円より安いが展示の密度や楽しさからは割高だ。昔の個別水槽(古くは汽車窓展示といった)原始的な第一世代の展示だ。しかも海水より淡水が多く大型水槽の環境再現型の第二世代でもない。海遊館などは第三世代で、環境再現のエリアを一筆書き動線で展示ストーリーを楽しむパヴィリオン型だ。さらに実感としてほのぼのとした生物との交感が感じられない。しかも映像展示が多く、水族館なのか映像館なのか分からない。
しかも最後のダブル・ドアとすだれで仕切られたエリアは放し飼いが売り物の「うごきにふれる」だがペンギンの悪臭がこもっている。New England Aquarium (Boston MA)海遊館も設計した Cambridge Sevenの出世作でもアトリウムの1階にPenguin Tray ( http://www.neaq.org/animals_and_exhibits/exhibits/individual_exhibits/penguin_exhibit/index.php ) があるが臭いが問題となっていた。排気をかけるか、アトリウムで屋外にするかが解法だ。これくらいのノウハウがないとは設計も問題だ。(Cambridge Sevenと協同された黒川さんがご存命ならと思う)この後、Cambridge Sevenにおいて閉鎖型のペンギン・プールはNational Aquarium( Baltimore http://www.aqua.org/ )でも海遊館でも閉鎖型に設計を変更した。
このNational Aquariumも海遊館も頂上に三角や四角のRain Forest(熱帯雨林)があり光と緑と鳥たちをあしらった。この発展とタッチ・プールの応用が「うごきにふれる」エリアと思う。
森関連ではワオキツネザル、河川関連ではビーバー、カワウソ(River Otter 、cf.ラッコはSea Otter )、何故かカピバラ、鳥類ではオウギバト、モモイロ・ペリカン、ケープ・ペンギンが飛び回ったり、囲われていただったが統一性や面白さ、回遊路としての人数の捌きに課題がある。
肩すかしの内容で20分もかからず見終えた。一度で充分、リピーターは期待できないだろう。
また、小型円形水槽が多いため水槽の延長が少なく、動線も一筆書きでないため時間当たり処理人数が限られること、一部の水槽で混雑が生じること、から想定人数の3倍は来館する開館2,3年は入場制限や予約が不可欠になるだろう。施設設計、来館人数、収支計画、運営計画の陥穽とならなければ良いが。逆に考えると水槽など更新がしやすい設計で施設投資、特に人工海水や浄化設備への投資を限定しているようだ。(この点、オリックスと大成建設のコンビで進めている新江の島水族館のノウハウを展開するショー・プール型の大規模人工海水循環型とは違う)
全体に車で行くファミリー・ターゲットの大型ショッピング・センターにちょっと教育が加味された構成。今回で充分、京都から再訪はないだろう。
駅に上るスロープから見た「太陽の塔」が最も良かった、森見登美彦を読み直すかな