都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

コメンテーター、俗流学者のロジックは検証を:「人はどこまで合理的か」(スティーブン・ピンカー)に手口を詳述

2022-09-24 02:55:04 | マクロ経済

 三浦瑠璃氏 https://news.goo.ne.jp/article/mag2/nation/mag2-550709.html 

 ロジックは「雨が降る日は天気が悪い」、「天気が悪いのは雨、雪、台風、などがある」、ゆえに「雨も雪も台風も同等である」というのと同じだ。

 これは「雨」は「天気が悪い」の部分集合である。「天気が悪い」集合には「雨、雪、台風」などで構成される。各構成要素は独立しており、雨、雪、台風を比較するのは意味がない。また集合論では天気が悪いという集合においてのみ真だが、それを一般に拡大応用し「集合」をごまかしている。このように集合と論理式によるまやかしは多い。

 よくあるのが、Straw Man(かかし論法 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3#:~:text=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%EF%BC%88%E8%8B%B1%3A%20straw%20man,%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%97%E8%AB%96%E6%B3%95%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%86%E3%80%82 )も「言葉取り」として有名だ。

 最近、「人はどこまで合理的か」(スティーブン・ピンカー https://www.soshisha.com/book_wadai/books/2589.html )がこれらの、はったりやひっかけなどをとりまとめている。あくまで、合理的な視点を保つためのツールだ。

 分かりやすいが、集合論や論理式、確率論の基礎は必要だ(Harvardの一般教養課程向けとある)

 なお、TVやネットに出演しているのは「俗流」学者だ。本当の学者なら教えているか、本か論文を書いているかに忙しく、世事にコメントするような時間も責任(専門家は軽々しく発言しない)もない。ある分野の博士号を持っていても、研究範囲はさらに限られる。その分野については軽々しくメディアではしゃべらない。さらに、大御所になるほどマクロな見解になる。一種の学者風芸人と思えば良いかと思う。勝負するなら学会でやれ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする