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植田和男氏の日銀総裁就任に向けて

2023-02-24 03:32:38 | マクロ経済

 植田和男氏のキャリアは東大にて理学部から経済学(学士入学)の文転、大学院は東大からMITに移りPh.D. ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E7%94%B0%E5%92%8C%E7%94%B7 )

 MITでの教官はNew Keynesian economics のStanley Fischer ( https://en.wikipedia.org/wiki/Stanley_Fischer )であり、弟子筋の同窓は

元FRB Bernanke( https://en.wikipedia.org/wiki/Ben_Bernanke )

元National Economic Council Summers( https://en.wikipedia.org/wiki/Lawrence_Summers )

元ECB Draghi ( https://en.wikipedia.org/wiki/Mario_Draghi )

とのつながりがあるとの報道がある( https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-02-11/-japan-s-ben-bernanke-shows-mit-s-sway-with-ueda-eyed-for-boj#xj4y7vzkg )

 もともとMITは経済学では海水派であり財政(需要)政策を基本とするNew Keynesianの考え方だ。金融政策だよりの淡水派(Chicago)とは違う。

 FischerはDornbusch( https://en.wikipedia.org/wiki/Rudi_Dornbusch )の有名なマクロ経済学の教科書(古典的で30年前でも古典的とあまり使われなかった)の共著者だ。現在の標準教科書であるMankiwの学位論文の主査でもあったとは知らなかった。あまり、MIT留学時代では聞かなかった(世銀のチーフ・エコノミストだった時期)が弟子筋は大したものだ。

 さて、日銀の総裁として植田和男氏はどう動くだろうか

①学者として:リフレ派の失敗

・Rational Expectationを誘う10年の低金利政策は失敗だった

・マイナス金利の愚策→貿易学者のKrugman( https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Krugman )も失敗を認めている

 

②金融として:財政ファイナンスの是非

・赤字財政の受け皿かつ低金利による財政負担(国債利払い)低下の仕組み

・日銀独立性の否定

③日銀として:資産の健全性

・国債の半分以上を保有、株式も介入

・金利と含み損は

④市場介入として:ひずみと投機

・国債イールド・カーブのひずみと投機筋の利益享受

・国債保有金融の含み損拡大(特に地銀や生保)

 普通の学者なら即否定の「アベノミクス」だが、泥船の運行を任されてはソフト・ランディングしかないだろう。

 金利の緩やかな上昇と国債の売却、株価低下の容認と資産低下(東京の住宅価格など)による倒産の増加に対し、「これからの経済」を示すのが良いだろう。

 岸田政権の優柔不断さがありさらなるリスクもある。いっそ消費税を上げ、ICTと教育(大学無料化とリカレント(再教育支援)など)のショック療法があるが。資産をもてるシルバーから若い世代への資産移転になる。

 

 MIT Sloan同窓として期待したい

 こちらも同窓だが、岸田首相は見限るしかない

コメント
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