大成建設の札幌北1西5計画で施工不良(解体と再建築のため2年4ヵ月程度は遅延)のため建築部門の専務執行役員の寺本剛啓取締役と、常務執行役員の平島信一・札幌支店長が引責辞任( https://ssl4.eir-parts.net/doc/1801/tdnet/2252015/00.pdf )とある。この問題は役員解任で済むのかどうかが企業としてのありかただが。
スーパー・ゼネコン5社は知合いも多いが、聞くところ大成建設だけは事故・組織管理・営業に問題が多い。
なお、今回の事象の発端はNTT都市開発の社員の指摘あるが、大成建設の虚偽報告の責任、設計・監理の久米設計の施工監理も問題と思われる。ゼネコンと設計事務所として信用を取り戻したいなら経緯を明らかにし、補償内容も明示するなど、株主への配慮もあり「説明」すべきだ。
また、ゼネコンも設計会社も信用ならないと判明したのもあり、大成建設についてはコンストラクション・マネージメントの役割をNTT系( https://www.ntt-f.co.jp/service/building/ren_cm/ )等に委託するのもこれからの方策だ。
なお、似たような躯体のゆがみ問題は鹿島施工の梅田ゲートタワーにもあった( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E7%94%B0%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC )が安全認定を確認し取壊しまで至っていない。
事故など
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/211484
https://biz-journal.jp/2017/02/post_18016.html
2011年、阪急うめだ建替え工事を工事途中辞退 http://osaka-salon2.seesaa.net/article/226210639.html
2016年 福岡市のJR博多駅前で、道路が大規模に陥没する事故
2017年 関西電力高浜原発の構内で、長さ約113メートルの工事用大型クレーン1台転倒
「新国立競技場」の建設現場で、23歳男性が過労自殺
「丸の内3-2計画ビル建替え工事」で、11日に作業中だった50代と40代の作業員計3人が死亡事故
さらに、最近は「わいせつ目的連れ回しで43歳社員逮捕」もある。(普通なら逮捕前に懲戒免職処分となり社名はでないのだが)
2000年位は、株価150円と同業他社より低位かつ、低い格付けだった https://kabu.hayauma.net/kabuka/1801/2000.html が現在は他社に比べ高い水準だ。
その他は https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%88%90%E5%BB%BA%E8%A8%AD にある。
クレディ・スイスはトラブルの歴史がある。アメリカの投資銀行ザ・ファースト・ボストンも傘下に収めて拡大、さらに経営に規律を欠いたhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRKYQOT0G1KW01
特に日本法人では1999年以来不祥事が多く、本年には投資銀行部門半減などの事態だ
社会規範やコンプライアンスに問題があり、内向きの経営が共通するように思われる。社員・組織ぐるみによる違法行為の指摘も多い。
関西電力もコンプライアンスの問題( https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230222/2000071271.html )がある。( 不祥事参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B )特に、役員の原発収賄や不法な情報取得、元社員のなりすまし就職試験での逮捕など連続している。
これら3つの企業に共通するのは
①業界の老舗
②社内のピラミッド構造および役員への権限集中と忖度
③うわべだけのコンプライアンス改革とさらなる不祥事の繰り返し
④経営層と生産現業の乖離:手段を選ばない現業での指標利益の確保
⑤社員の資質の低下
と第三者の眼が届かない陥穽がある。
どうにかしてくれ、特に関西電力はたまたま原発が動いており経営が盤石だ。しかし、経営は人と評判であるのは基本だ