ライラックには、忘れられない思い出があります。但し、全然ロマンチックでもファンタジックでもありません
その日は、青空が広がり、爽やかな春風が吹いて、ライラックが満開でした。
あちこちでライラックの枝が揺れるショッピング街を歩いていると、向こうからやって来た知り合いの学生が「ソ連で大変なことが起こった。史上最悪の原発事故だ。もうすぐ、ここにも放射能の雲が到達する」・・・
それから「どうしよう」「どうしようもない」「あまり外に出ないほうがいい」なんて話をして別れましたが、それまでの美しい風景が、まるで違って見え、ホラー映画の中に入り込んだような、この世の終わりのような気分で、暫く思考停止状態になったのを憶えています。
今年は事故から22年で、大きな報道はありませんでしたが、2年前の20周年の年には、沢山特集がありました。確か新聞記事のひとつには「西ヨーロッパの殆どの人間は、チェルノブイリ事故の第一報に接したとき、自分が何処にいて、どんな状況だったか鮮明に思い出せる」と紹介されていました。私の場合も、その一例です。
ところが東欧では、西欧でのような詳細な報道がなく、ごく些細な事故として扱われたため「第一報に接した瞬間」という強烈な思い出を持つ人は、あったとしても例外のようです。
最初に事故に気付いたのはスウェーデンでした。本格的な第一報はその翌日か翌々日からなので、私の「ライラックの思い出」は4月28日か29日ですが、長らく事故当日のように思い込んでいました。
毎年ライラックが満開になるとチェルノブイリ事故を思い出し、今でも世の中が正常なのに安心するとともに本当に大丈夫なのかなという不安も感じます。それでも、ライラックは毎年綺麗に咲いています。
Wikipedia:
チェルノブイリ原発事故
街のあちこちで見た今年のライラック
上の写真は国民庭園の一角です。
近くの
平面公園でもライラックが満開になっています。
かなり赤いもの、青っぽいものもありますが、上の2枚は典型的なライラック色です。
赤紫に白い縁取りのあるライラック。
白いライラックも綺麗です。
4月9日に紹介した場所でも満開になっていました。

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