NZZ(新チューリヒ新聞)に登場した2人の名人です。
おひとりはスイスの名人
タイトルは「創造的な剥製制作者」
この人の背景に見える数々の色鮮やかな魚は、水槽の中を泳いでいるのではありません。
全て、この人の制作した剥製なのです
昨年の記事で、写真に撮ったあと、肝心の新聞が行方不明
で、詳しいことは忘れましたが、魚拓などでは物足りず、生きたままの鮮やかな状態で剥製に出来ないだろうか、と苦心と工夫を重ね、見事な魚剥製が出来るようになりました。
膨大な時間と手間を要するため、値段も高いのですが、各国の博物館などから注文があるそうです。ときたま、個人からの注文もあるそうな。
もうひとりの方は日本の名人
タイトルは「日本一危険な味の名品」(これは昨年12月29日付け)
そうです、フグ料理と、その名匠のお話です
記事の要点は・・・
フグは日本一危険な味の名品である。フグには致死性の猛毒があるため、厳しい修業を納め資格を得た調理人だけが、毒を含まない安全なフグ料理を調理することができる。それにもかかわらず、不注意な調理が原因のフグ中毒で命を落とす人が跡を絶たないが、依然としてフグ料理は日本で高い人気を集めている。これまでに、フグ料理を禁止する試みが色々あったが、全て失敗に終わっている。禁止されると、余計に食べたくなる、という微妙な人間心理が働くから、と北濱喜一氏は分析している。
北濱喜一氏は、日本で最も高名なフグ調理専門家であり、「フグ博士」として、医者からも頼りにされている。83才になった今も、フグ料理の季節には毎日、調理にあたっている。また、自ら経営するフグ料理店に隣接して「フグ博物館」を開設している。
面白いことに、12月半ば、ドイツの新聞FAZ(フランクフルター・アルゲマイネ)にも、同じ記事が載りました。つまり、猛毒のあるフグを調理すること、その名人北濱喜一氏のことが、両新聞の編集部で、非常に興味深い内容と評価されたためでしょう。
フグ博物館については
こちら
ついでに
このブログに良く登場するNZZについては
こちら
FAZについては
こちら(まだ詳しい記載なし)