前回の点景で触れた
メルク修道院についての補遺です
ウィーンから西へ列車で約1時間半のドナウ河畔にメルクの町があります。
その町の上にそびえているのがメルク修道院。
何回も行っていますが、古い写真を探し出すのも大変だし、どうせロクな写真はないし
というわけでWikipediaのフリー画像を並べました
メルクの町の上にそびえる修道院
手前の林のこちら(写真の外)がドナウ川です
手前左端の道を更に左へ行くと船着場があり、春から秋まで遊覧船が運航
名高い図書館
中世の修道院は、学問、文化、経済の重要な拠点でした
ウンベルト・エコの中世・歴史・哲学・教義・怪奇・冒険・推理小説「
薔薇の名前」に登場する若い修道僧アドソ・フォン・メルクは、ここの出身ということになっています。
蛇足ながら・・・
エコの小説はドイツ語訳で読んで、あまりの面白さ(スリルとサスペンス)に、途中から止まらなくなり、他のことを放り出して一気に読んでしまいました。しかも、キリストが笑ったか笑わなかったかという論議は、読みながら
大笑いできます。
原文も読もうと買ってありますが、いまだに果たしていません
中世を舞台にしているものの、冷戦時代の東西対立が隠喩的に表現されているとも解釈できます。
出版された当時ベストセラーとなり、
映画化されました。良い雰囲気に映画化されていますが、適度な上映時間内に納めるため、かなりの省略があり、やはり原作の方が、はるかに強烈な迫力があります。
日本語訳で「一気読み」できるかどうか知りませんが、今も入手できるようです。
さて、メルクへ戻って・・・
最初の写真の右端に見える修道院テラスからの眺め
ここでも木々の向こうがドナウ川
19世紀の修道院の様子を描いた風景画
この川はドナウの傍流です
現在の修道院見取り図
この見取り図からも分かるように、修道院というのは、経済・文化・学問の拠点として、大きな複合的施設でした。大きな修道院は、修道院周辺以外にも所領を有していました。また、大きな修道院は皇帝の宿泊施設でもあったので、内装も宮殿なみに豪華です。
そうした写真の数々は、
こちらでご覧ください
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