謎と紫 2012-06-22 | その他 6月23日はアラン・チューリング生誕100周年に当たります。 この人は、大げさに言えば、第二次大戦でイギリスを救い、従って連合国側を勝利に導く重要な役割を果たし、更にはコンピューターのパイオニアだったのです。 チューリングの業績は、内容が軍事機密だったため長らく知られないままでしたが、近年になって非常に高く評価されています。 NZZ(新チューリヒ新聞)にも記念特集記事が載りました 上の写真部分をちょっとアップ(タイトルは「計算機の戦い」) これはチューリング・ボンベと呼ばれる「切り札」 何の切り札かと言うと、第二次大戦中ドイツ軍が使っていた暗号機「エニグマ(謎という意味)」が作り出す暗号の解読に成功したからです。 エニグマ機のひとつ(Wikipediaフリー画像) 実際に暗号解読に使われていたボンベのレプリカ(Wikipediaフリー画像) 戦争というのは、前線で戦われるだけではありません。とりわけ通信技術が発達してからは、暗号戦が極めて重要な役割を果たしています。ドイツ軍のエニグマ暗号機は、解読不可能と言われたそうですが、暗号作成機と解読機があったからこそドイツ軍が実戦に投入していたわけで、それなら、いつかは必ず解読できるでしょう。と言っても、やはりチューリングのような天才が必要でした。 YouTubeにチューリング紹介がありました。 これは3部からなるチューリング紹介の2番目です。 ちょっと長いですが、4分目あたりから戦争の話になり、6分目からエニグマ解読の話になります。 お暇と関心のある方は、第1部、第3部もご覧ください ご存知の方も多いと思いますが、第二次大戦中、日本の外務省が使っていた暗号機は、アメリカ側で「パープル(紫)」と呼ばれていました。紫暗号機は敗戦とともに全て破壊されたそうで、部品が残っているだけのようです。 「紫」の部品(Wikipediaフリー画像) 私は戦争には反対です。が、暗号解読の話は、アクションの無い冒険物語のようにスリルがあります。別に戦時の暗号でなくとも、古代文字の解読なども、手に汗を握る波瀾の物語・・・その話は、又別のときにアップするかも・・・乞無期待 動物愛護法の国会審議はどうなっているでしょうか? ワン権ニャン権のため大きな前進があることを祈りましょう 詳しくは「ジュルのしっぽ」さんのブログをご覧ください 3月12日の記事「みんなでひとつになろうキャンペーン」 ゴマグリモナカのMichimichiさんが描かれた脱原発ニャンコの缶バッジ 必ず身に着けて歩くという方は、下をクリックして申し込み方法をご覧ください。 NO NUKES NECO project 色々な脱原発バッジがあります