ウィーン少年合唱団は世界的に知られていますが、OBのその後の進路は殆ど知られていません。大半のOBは音楽以外の道を進むからです。それでも、OBの一部はOBによる合唱団コルス・ヴィエネンシスのメンバーとなり、少年合唱団と共演します。歴史上名高いOBは作曲家シューベルトですが、現在は若手のスターとして活躍するOBがいます。
アン・デァ・ウィーン劇場シーズン予約の最初のオペラに、そのOBが登場。
カウンターテノールの
マックス・エマヌエル・ツェンチッチが、
アレクサンダー大王(アレッサンドロ)を演じました。
ツェンチッチは、少年合唱団時代「最高のボーイソプラノ」と評され、この時代に、
コロラトゥーラの難曲「
夜の女王のアリア」を歌っています。
YouTubeに録音がアップされています。
ツェンチッチのCD
CDは他にも色々あります
アン・デァ・ウィーン劇場のプログラム
ツェンチッチによる「アレッサンドロ」のCDもあります。その一部がYouTubeにアップされています。
私の独断と偏見
私は、女声は全ての音域が好きですが、テノール(男の鉄切り声)が好きでなく(例外はある)、バリトンとかバスの方が好きです(低音ほど良い・・・だからバイオリンよりチェロが、フルートよりクラリネットが好き)。
例外的にカウンターテノールは大好きです。女声でない中性的な高音は透明感があり、天使(大人の姿の天使)は、こんな声かなと思ってしまいます。
バロック時代のオペラの多くでは、主役のヒーローをカウンターテノールが歌います。アレクサンダー大王は若く急逝したので、上のYouTube画面のように、少年のような姿で描かれることもありますから、カウンターテノールの声質が相応しいと考えられたのかもしれません。
「アレッサンドロ」(ヘンデル作曲)はシーズン予約の最初のプログラムで、事前に
ネット検索したら、ツェンチッチ主演とわかりました。
カーテンコールでは、沢山の花束が投げ込まれ、初めて「へえ、人気あるんだねぇ」と認識。
なかなか再登場しないドイツのぴんぼけ写真、いつか出てきます、と思います