ゴタゴタが続きまして、すっかりご無沙汰いたしました
どうやら一段落しましたが、この間、中欧からバルカン半島は異常低気温の大雨で各地で洪水(ウィーンは何事もなし)。
日本でも報道されているようですね。
軽い洪水状態を示す「イメージ画像」…実は昨年の5月の洪水後に大分水の引いた
オーデル川ですが、「軽症」の洪水はこんな具合(こちらはドイツ、向こう岸はポーランド)
以上は昨年6月に友達を訪問したとき撮影、アップする機会を逃してお蔵入りだったピンボケ写真です
今回の大雨でも、オーストリアの一部地方で洪水が起こりましたが、特に「1000年来の大洪水」と言われているのは、セルビアとボスニアです。
セルビア、ゼニツァ近郊の洪水の画像
日本でも見られそうな光景です。
セルビアの被災者の避難所
大災害の緊急避難所は、世界中どこでも似てますね。
バルカン半島洪水の記事
この間ゴタゴタで自前写真がありませんが、ボツボツまた性懲りもなくピンボケ写真を撮ってアップする予定であります
今日の蛇足、ちょっと長いその1:ひげの勝利
ユーロビジョン・ソングコンテストのことは、普通日本では特に報道されないと思いますが、今回は、かなり話題になっているようです。その最大の理由は、優勝者がいわゆる
ドラッグクイーンだったことでしょう。本名の若者として歌っていた時は目立たない存在だったようですが、ホモへの社会的差別(一部の国で犯罪扱い)に対するリベラルな立場からの反感(逆にホモへの連帯感)に加えて「ひげに女装」という演出に対する支持で、圧倒的なポイントを獲得しました。
48年ぶりに優勝者を出したオーストリアでは、大統領を始め大多数の政党(ネオナチを除く)が祝辞を述べ、首相官邸にも招待され、記念コンサートも開催されました。日本まで届くほどですから、ヨーロッパ各国でも報道されています。しかし、トム・ノイヴィルトという本名でジーンズ姿で同じ歌を歌ったとしたら、これほどポイントを獲得できたかどうか…普通の女装でも、優勝したかどうか難しいところ。やっぱり「ひげの勝利」ではないかと思います。
Wikipedia:
コンチータ・ヴルスト
YouTubeのビデオ
48年前の1966年、優勝したオーストリアの歌手ウド・ユルゲンスの時代は、演出よりも歌そのものの時代でした。
ウィキ・フリー画像
ウド・ユルゲンスに関しては
英語ウィキでご覧ください。
今日の蛇足、短いけど怖いその2:戦争への不安
以前にも書きましたが、ウクライナ情勢は依然として緊迫しています。これまでのところ日常生活に影響はありませんが、今の状態が長引く、あるいは悪化すると、まず経済に悪影響すると言われています。ヨーロッパの国々は、ロシアの天然ガスにかなり依存しているのと、ウクライナはじめ周辺諸国の経済状態が悪化するからです。
表面上のんびりしているウィーンでも、直線距離では、オーストリア西端のスイス国境までより、スロヴァキア東端のウクライナ国境への方が近いのです。特にウクライナ周辺諸国やドイツ東部では「このままだと戦争になるのでは」という不安も広がっています。
時事ドットコム:
ウクライナ情勢写真
Wikipedia:
ボフダン・フメリニツキー
ウクライナをポーランドの圧迫から救い、ロシアに従属させた人物
Wikipedia:
ウクライナ
周辺の国々から常に狙われ蚕食されてきた国の複雑な歴史