名前こそありませんが恐らく歴史上最も著名な野兎さん・・・
それは
アルブレヒト・デューラーの名作でしょう。
ウィーンの
アルベルティーナに所蔵されていますが、保存上の理由から特別の機会にのみ展示されます。
しかし、これはデューラーの話ではありません。すみません
前回のカニンホップで、
前々回に言及したドイツ人の友達のことを改めて思い出したのです。
私がまだ日本に住んでいた頃、彼女が1ヵ月ほど泊まりました。
彼女はトイレへ行くとき「Hasen gucken:ハーゼン・グッケン=野兎を覗く」(ハーゼンはハーゼの複数形、動詞のグッケンは原形)と言っていました。
一度、なぜウサギ覗きなのか尋ねたところ「野外でトイレが無ければ草むらに行くしかない、そうすると野兎と出くわすかもしれないから」とのこと

これは、決して慣用句ではなく、彼女の創作なのでした
彼女は猫さんが好きで、外出自由にするため、近所に猫嫌いの人がいないところを選んで住んでいました。大都会ではなく緑の多い地方都市だったので、これが可能だったのです。猫さんはいつでも「ニャン」といってドアを開けてもらって外出し、また「ニャン」といってドアを開けてもらって帰宅していました。しかも出入りは24時間OK。猫さんの名前はジャンゴとゴンゾでした。意味は無かったようです。