前回、プーチンのウクライナ侵攻は、ナチス・ドイツの
ズデーテン併合を思い出させると書きましたが、これは、ちょっとずれていました。
Bグル号さんがコメントで指摘してくださった通り、今回のウクライナ侵攻は、
ナチス・ドイツのポーランド侵攻(1939年9月)に匹敵します。
Wikipediaを読めば判ることですが、簡単に書いておきます。
チェコスロヴァキアのズデーテン地方にはドイツ系住民が多く「不当な扱いを受けている」という口実で、ナチス・ドイツへの併合を要求、
ミュンヘン会談ではナチスの要求が全面的に認められました。ヒトラーにエサを与えておけば、共産圏に対する防壁になる、というイギリス、フランスの希望的観測によるものでした。
これに匹敵するのは2014年の
ロシアによるクリミア半島併合です。軍事力を背景とした不透明な併合で、国際社会は承認していないのですが、そのまま今日に至っています。
ナチス・ドイツ軍のポーランド侵攻は、ポーランド軍がドイツを攻撃したというでっち上げを口実としたものです。プーチンはウクライナを非ナチス化する必要があると主張しています。
この歴史の相似は恐ろしいです。
世界中でウクライナ支援の集会やデモが行われています。次の2枚はウィーンの写真。
ロウソクで描かれたハート。
ウィーンにもロシア正教の教会があります。通常ならロシア正教会に属するウクライナ人も訪れるのですが、今の状況ではどうでしょうか?
ウクライナのカトリック教徒が訪れる教会には早くも支援物資が集められています。
現時点では50万人のウクライナ人が国外に避難しているということです。周辺諸国は急遽、受け入れ体制を整えています。
5000人以上のロシアの科学者が戦争に反対する公開状を発表しているそうです。
一刻も早くウクライナに平和が戻りますように