ザルツブルクは直訳すると「塩の砦」ですが、まあ「塩町」とも言えます・・・
・・・と思います
そこへドイツから花嫁さんがやって来ました。
シャモアのミリアムさんです
シャモアは本来、高山地帯に棲む
偶蹄目の動物ですが、第二次大戦直後の1948年、ザルツブルク市内にある海抜640mのカプツィーナーベルクKapzienerbergに雄のシャモアが迷い込んで住み着きました。そこで、市の担当者がお嫁さん(雌のシャモア)を放し、こうして塩町のシャモア・ファミリーが形成されました。
市街地からは丘のように見えるカプツィーナーベルクですが、北側は切り立った崖が続き、シャモアの好む生活環境になっているそうです。
このシャモアー・ファミリーは、プロの猟師でもある
森林官が世話をしています。
現在は12頭が確認されています。但し、密猟者がいるようで、2013年には3頭が失踪したそうです。
そして、
近親交配を避け、この一家が今後とも健康に暮らすため、ドイツのカールスルーエ動物園からミリアムさんがやって来ました。
この名前は、世話をしてきた獣医師の名前をもらったものです。
目下ミリアムさんは、環境に徐々に慣れるよう、カプツィーナーベルクの崖に特別に作られた囲い地の中で暮らしています。彼女は2才、シャモアは3才から繁殖可能となるそうで、来年にはミリアムさんの子供が期待されています。
やっとウクライナ以外のお話でした

それにしても、早くロシア軍が撤退してウクライナに平和が訪れますように