みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

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通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

流浪の街

2022-03-28 | その他


動物は地表(地下・水中)を移動しますが、街が流浪するというのは・・・
・・・変ですがあるのです

これまで比較的安全だった西ウクライナの古都リヴィウからも、次第にロシア軍の爆撃・砲撃のニュースが伝えられるようになりました。心配です。
この街はポーランドだった時代ルヴフと呼ばれ、1772年のポーランド分割によってオーストリア帝国に編入されてから第一次世界大戦までは王朝東部の重要な文化都市としてレンベルクと呼ばれ、ロシア(ソ連)時代にはリボフでした。

リヴィウはハルィチナー地方(ガリツィア)の中心地で、以前紹介した本「ガリツィアへの旅」の中でも特に詳しく紹介されています。



リヴィウのイヴァン・フランコ公園





写真を見ただけで、長い伝統のある公園と分かりますね。中を散歩したくなる洗練された雰囲気が広がっています。
「ガリツィアへの旅」によると、古くは市長邸の庭園で、イエズス会の庭園となり、今はリヴィウで最も古い公園です。



リヴィウのオペラハウスはオーストリア帝国時代に建設されました。








帰属した国ごとに名称が変わるのは、その都市の波乱に満ちた歴史を映し出しています。
それで思い出したのはドイツの週刊紙Die Zeitの記事です。

カルパチア山脈の小さな町で、経歴を尋ねられた老人が
「私はオーストリアで生まれ、ハンガリーで学校へ行き、チェコで兵役を済ませ、ドイツで戦争捕虜となり、今はソ連の旅券を持っています。」
質問者が驚いて「あなたは随分色々な国に住まれたのですね」と言うと老人は「いいえ、私は一度もこの町を離れたことはありません。」



この記事を読んだとき極めて深い印象を受けたので、切り抜いて今まで保存していました。1990年3月2~10日号です。
大陸の中央部で多くの民族が入り乱れ、様々な国の利害が衝突するところでは、住んでいる人たち自身、自分が何人か混乱することもあるでしょう。ウクライナ国籍を持つ人たちの中にも、自分がポーランド人あるいはロシア人と感じている人たちがいることでしょう。しかし、こうした人たちがウクライナで生命の危険にさらされているということはないと思います。

他方ロシアには伝統的に大ロシア思想なるものがあるのだそうです。それによるとロシアが大ロシア、ウクライナが小ロシア、べラルースが白ロシアで、この3国が揃って大ロシアなのです。
この発想を敷衍すると、世界中多くの国々が「不完全なまま」であることになります。例えば今のトルコがオスマン帝国時代の版図が正しいトルコであるなどと主張して、これを押し通したら世界地図がめちゃめちゃになりますし、トルコもそんなトンデモナイことは言いません。

まだ続きます・・・と思います でも乞無期待