突然ですが・・・
フォアグラの悲劇を紹介いたします
何年か前に、
いつものHPに載っていた記事の説明イラストです。
オーストリアでマルティニガンス(
聖マーティンの日=11月11日に調理されるガチョウ料理)に使われるガチョウの80%は、法的に定められた基準を満たしていません。これはオーストリアの動物保護団体から批判されています。大半のガチョウはフランス、ハンガリー、ポーランドから輸入されていますが、これらの国の法的基準はオーストリアの法基準を満たさず、従って違法なガチョウ肉です。
オーストリア産のガチョウは全体の25%に過ぎず、残る75%はハンガリー、ポーランド、フランスから輸入されています。
1羽のガチョウが提供するダウン(綿毛)は25グラム、普通の羽根は125グラムです。
1000グラムの羽根布団で、その30%がダウンの場合、6羽のガチョウのダウンが使われていることになります。
オスのガチョウの方が肝臓が大きくなるので、フォアグラ業界では毎年4000万羽のメスのヒナが、生まれると同時にベルトコンベアでシュレッダーに送り込まれます
フォアグラの主要生産国はフランス、ハンガリー、ブルガリアです。
少量ながら生産しているのはスペインとベルギーです(400トン)。
次の14の国々ではフォアグラのための強制給餌が法的に禁止されています。
オーストリア、チェコ、デンマーク、フィンランド、アイルランド、ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、スウェーデン、イギリス、ノルウェー、スイス。
強制給餌を禁止しているポーランド産のガチョウ肉がオーストリアの法的基準を満たしていないということは、他の条件が悪いということなのでしょう。
捕鯨、闘牛、毛皮用動物飼育などと並んで賛否両論が激しく衝突する問題ですね。
スペインの闘牛は毎回、牛を殺してしまうので残酷だと思いますが、支持者は「スペインの伝統文化」だと主張します。
イギリスの長い伝統であった猟騎(猟犬の群れがキツネを追い、その後ろから騎馬の集団が追跡する)も、動物保護の観点から、コースにキツネの匂いをつけ、これを猟犬グループに追わせる臭跡猟騎へと変わっています。
強制給餌しないフォアグラ生産も可能だし、そもそもフォアグラを食べないと死ぬわけではありません。
地球と自然を保護するため、より良い方法・進路を選ぶべきでしょう