前回の続きです。
数年前、水木漫画がマイブームになりまして・・・(今頃になって!)
今さら記事にするまでもないのですが、こんな遅れた人間も遂に読んだ!
・・・という恒例の遅報です
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猫目線で描いた南方熊楠の伝記
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水木しげるは、天才・鬼才・異才である熊楠を描くのに理想的な漫画家だったと思います。
水木さんの猫さん大集合
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鬼太郎シリーズも含め、只者ならぬ猫さんたちが魅力的です。
日本史上の出雲の重要な意味を語る貴重な作品
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NZZの評価通りファンタジックで詩情豊かな回想記
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「のんのんばあ」は勿論ですが、お父さんも素晴らしい人だと思います。
書き下ろしでリアルに描かれた戦争漫画の金字塔
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「あとがき」の最後で水木さんは次のように記しています。
「ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う。」
著者の大きな怒りと悲しみが伝わってくる作品としては「西部戦線異状なし」を思い出します。
戦争の悲惨さをリアルに描き出した多くの作品があるにもかかわらず戦争がなくならないこと、これも限りなく大きく重い悲劇です。
ほかにも色々水木作品を読みましたが、時間の都合で省略。
悲惨で理不尽な戦争の実相を、しかも、底辺の一番ひどいところを経験した者の使命からか、精力的に筆を執っていました。
彼のもっとえらいところは、その後の文明や科学に対しても、嫌疑の眼を向け続けていたこと。
道路で車につぶされた動物が、化け物になって現れ、便利さの影を表に出す…とか…。
それと、電力会社のCMを絶対受けなかったこと。
松本零士やあの手塚治虫だって、原発礼賛の時代があったのだから…
<ののちゃんより>
じゃなくて、右腕を失っても左手で漫画を描いたんじゃないかな、と思える素晴らしい方でしたね。
確かに手塚治虫はストレートな理想主義者だったから「科学技術の進歩=人類の幸福」という図式だったのでしょう。松本零士は、殆ど読んでいないので知りませんでした。科学技術発展全盛期には、多くの人が「科学技術信仰」だったと思います。
原爆製造の見通しがついた段階で失踪したイタリアの物理学者エットーレ・マヨラナは、核兵器が生み出す恐るべき未来を予見していたのではないかと思います。
そうそう、ののちゃんにコメントしようとしてできなかったことがあります。また試してみますね。