4月24日はオーストリアの大統領選挙でした。それで、ドイツ語圏3国の大統領の選び方を簡単に紹介します
どの国でも、国内をまとめる立法・行政機関が必要であると同時に、各国とのお付き合いで自国を代表する人が必要です。
立憲君主制国家では、言わば世襲の「代表者」が存在するわけですが、共和国では大抵の場合、国の代表として大統領を選びます。
アメリカのように大統領の権限が強い場合以外は、代表としての大統領のほかに、実際の政権担当者である首相が存在します。フランスも、わりと大統領が「でしゃばる」国ですね。
ドイツ語圏3ヵ国の場合、大統領の選び方が三者三様です。
先ずオーストリア
現在の大統領
2期12年大統領だったので、時期大統領が決まり次第退任
今回の大統領選挙は大きな歴史的意味をもっています。第二次大戦後の第二共和国においては、これまで常に政府与党(国民党か社会民主党)の推す候補が大統領となってきました。今回初めて6人の候補者が立ち、しかも与党両党の候補は4位と5位でした。
5月に決選投票が行われます。
つまり、オーストリアでは国民の直接投票で大統領が選ばれます。
ドイツの場合
現在の大統領
ドイツでは議会が大統領を選出するので、国民による選挙はありません。戦後の大統領で特に人気の高かったのはヴァイツゼッカーですが、現在の大統領も人気があります。
スイスの場合
現在の大統領
スイスでは閣僚が交代性で、言わば「当番」のように大統領を務めます。ですから、これまでにも女性の大統領が登場しています。
シンプルでお金がかからないし合理的だと思うので、私はスイス式に共鳴しますが、国家の制度というのは一度確立して伝統化してくると、簡単には変えられないと思います。
3国の大統領制度について詳しくはウィキをご覧ください
オーストリア大統領
ドイツ大統領
スイス大統領
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