ユニークな絵画を数多く制作したことで知られるアルチンボルド

ウィーンの美術史博物館にもあり、皇帝ルドルフ2世のお気に入りの画家だったこともあり、なじみ深い存在です。
彼の作品のひとつ、野菜を描いた奇妙な静物画は・・・

・・・逆さにすると、人の顔になります(「野菜作りGemüsegärtnerゲミューゼゲルトナー」というタイトル)。

こういう奇想天外ユニーク独創的な絵画は国芳も沢山遺していますね




ルドルフ2世は、ウィーンではなくプラハに宮廷を置き、政治よりも学問・芸術の奨励に情熱を注ぎました。
当時は、オスマントルコによる第一次ウィーン包囲に続く極めて複雑・困難な時代であり、よほど政治・軍事の才能に優れた強力な意志のある人物でなければ、乗り切ることは不可能だったと思います。ウィーンから少し東へ行けばハンガリーを占領したオスマントルコ領で、繰り返し軍事衝突が続いていましたから、ルドルフ2世がウィーンよりはプラハを好んだのも無理ありません。他にも難題が山積み・・・
最後には弟によって君主の座を追われます。
ちょっと同情しちゃいます

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