今年は
シェークスピア没後500周年です(しかも命日は1616年5月3日)。
ラジオでも、シェークスピア劇に関する音楽を特集で取り上げています。
子供の頃から舞台、テレビ、映画で沢山シェークスピア劇を見ています。本としても色々読みました。いまだにシェークスピア別人(実は執筆したのは別の人物)説が横行するほど謎の人物ですが、それは、ここでは横に置いといて・・・
4大悲劇は迫力があります。
マクベスと
リア王は怖いし、
オセロは、ちょっと人物が短絡的な気もします。
ハムレットはプロットが巧みで、見ていて一番「面白い」かなと思います(ほかの3つの悲劇も面白いです)。そして、これほどイメージが明確に定着している主人公を演じるのは大変だろうなとも思うのです。
舞台、映画、テレビなどで色々なハムレットを見ましたが、私の独断で理想のハムレットはこれだ!と思うのが
オスカー・ウェルナー。
オスカー・ウェルナーの写真集でハムレットのページ
見出しにも「終生の役」とあります
こういう俳優(本来、舞台俳優)が存在したことを知ったのはウィーンに住むようになってからで、オスカー・ウェルナーは既に世を去っていました。
残念なことにビデオなどが普及する前に舞台に立っているため、舞台姿の映像記録はないようです。
詩の朗読のCDなどは今でもありますし、
映画のDVDは沢山あります。
舞台でハムレットを演じるオスカー・ウェルナーの声と本人の姿を組み合わせたYouTubeがありました。ドイツ語に英語字幕付き
黒澤明の翻案作品も迫力がありました。
蜘蛛の巣城(マクベス)
乱(「リア王」の翻案と思われがちですが、毛利元就の息子三兄弟が喧嘩したらどうなるかと考えていたら、結果的に「リア王」になってしまったそうな)。
黒澤明は「ハムレット」は翻案しませんでした。黒澤向きの素材ではないような気がしますが、実は好きだったかも・・・