みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

さんまるこ

2017-06-07 | おきにいり

前回トリエステのカフェ「サン・マルコ」に言及しながら説明が無かったことに後で気付きました

あわててピンボケ写真を探し出しました








カフェ「サン・マルコ」についてはイタリア語のほか英語ドイツ語のウィキ記事があります。


サン・マルコに入った途端、ウィーンの伝統的カフェハウスに入ったような錯覚をおぼえました
内装、雰囲気、そしてコーヒーに必ずお水が付いて小さいお盆で出されるところもウィーンそっくり。

いや、そもそもトリエステという街がウィーンに似ているのです。
トリエステが最も繁栄したのはハプスブルク王朝時代末期。
当時はオーストリア=ハンガリー帝国最大の海港で、軍港であり、貿易港としても栄え、ウィーンと張り合っていたのです。

トリエステの数奇な運命については以前に復帰と言う名の転落で簡単に紹介しました。
王朝時代、隆盛を誇ったトリエステにとってイタリアに「復帰」したのは幸せな選択だったのでしょうか?
しかしゲルマン、スラブ、ラテンという3つの文化圏が出会う微妙な位置にあるトリエステが、第一次世界大戦でハプスブルク王朝が崩壊したあと、アルプスの小国へと転落したオーストリアに一部として留まることは不可能だったと思います。
例えば、現状でのパレスチナガザ地区のような状況も考えられます。
事実、第二次世界大戦後の一時期は、イタリアとユーゴスラビア(当時)の間で取り合いとなったのです。
ローマやミラノなどからは「イタリアの辺境地」と見られるトリエステですが、やっぱりイタリアに帰属したことは最終的には正しい選択だったと思います





マグリスの本

2017-06-05 | おきにいり

前回は包みだけでしたが、今回は中身です




「小宇宙」というタイトルで、トリエステに関する随筆というか短編というか、色々な短文を集めたものです。
(ミクロコスミは複数形で単数形はミクロコスモ)

著者は、友達も私も尊敬しているトリエステ大学の教授で文筆家のクラウディオ・マグリス(←ウィキ日本語記事)。

トリエステのことを思い出しながら読もうと思います。有名なカフェ「サン・マルコ」も出てきます。マグリスの行きつけのカフェで、私は「サン・マルコ」の一番奥に座るマグリスを見たことがあります(多分「指定席」なのでしょう、もちろん声をかけるなんて失礼はしませんでした)。


一昨年の暮れに同じ友達が送ってくれたマグリスの著書


タイトルの「ノン・ルオーゴ・ア・プロチェーデレ」は法律用語で、日本語では「執行猶予」に当たると思います。
中位レベルのイタリア語の本は、まあまあ読めるのですが、この本は難しかった
何よりも、特殊な単語や友達さえ知らない人名などが矢鱈出てきて閉口しました。でも著者の怒りだけは伝わってきました。
著者の怒りとは・・・
トリエステにはイタリアで唯一のユダヤ人強制収容所があったのです。加えて驚くべきことに知名度が低い・・・と言うより全く知られていません。
ドイツ本国や「併合」されたオーストリア、占領されていたポーランドなどの強制収容所に関しては多くの研究・文献・報道があります。
トリエステの強制収容所については、これまでに誰も書いていないのです。マグリスは、どうしても書かねばならないと思っていたのでしょう。


私が初めて読んだマグリスの本は「ダヌービオ」のドイツ語訳「ドナウ」で、非常に深い感銘を受けました。



ブレック、ブリガッハという2つの小川の「ドナウ水源争い」から始まって、ドナウ流域を黒海河口まで辿る大規模な叙事詩的散文です。
これが、中欧からバルカン半島という世界に私が目を開くきっかけとなりました。
冷戦体制末期に書かれたもので、東西の対立という前提条件のもとに書かれています。今は様相が違うでしょう。
但し、当時の雰囲気を伝える貴重な記録でもあります。


以前のトリエステ記事
薄暮の港
かなるぐらんで
その他略


トリエステの複雑な歴史と微妙な立ち位置から、マグリスはトリエステに特化した本を色々書いています。これはトリエステに無縁の人が読んでも面白くないだろうと思います。それでも、マグリスの本が2冊邦訳されています。

ドナウ
オーストリア文学とハプスブルク神話

いずれも第一級の名著ですが、日本語版の在庫があるかどうかは分かりません。





包み方

2017-06-03 | かりねこ

イタリアの友達から本が届きました。夏の読書用にとのこと

ちょっと熨斗袋なんかを思わせる包み方です





同封の猫さん葉書


花や葉の輪郭線が銀色なのですが、スキャンしたら黒になってしまいました


中身の本については次回に・・・ということで


相変わらず暑いです 昔の爽やかな5月が懐かしい

アメリカの大統領は「アメリカ・ファースト」と言っていますが
殆ど「アメリカが金儲けできて、職場を増やせば万々歳」だけみたい・・・
目先のことは、それでいいかも知れませんが
長期的に見れば、他の国々が深刻な事態になって
アメリカだけは気候も良いし天国なんてことは不可能です。
どういう精神構造なのか・・・





びっくらかえる

2017-06-01 | おきにいり

かりねこさんとかりいぬさんのどちらとも決め難いので「おきにいり」





古い絵葉書カレンダーをスキャンしました。
セリフは無味乾燥に訳すと「私はあなたをUMWERFENDだと思う。」
UMWERFENは本来は他動詞で「ぶっ飛ばす」とか「ひっくり返す」とか「ビックリさせる」といった意味。
UMWERFENDは形容詞で口語では「ビックリする」とか「すごくステキ」とか「言葉にならないほどケッサク」とか色々意味があります。

この仔犬さんと仔猫さん、どちらが、どちらに言っているんでしょうか

「あなた、ひっくり返るほどステキ」とか「君はすっごくチャーミング」とか・・・

犬さんと猫さんが仲良くしているのって、私は大好きです



 今日の蛇足:進む地球温暖化

ここらへん、5月末に高温となり、35度を記録するところもありました。ウィーンは32度くらいまで。
そもそも気象観測が始まって以来、5月に早くも30度を超えるのは近年に数回、5月の35度は史上初めてです。
昔「正しい気象」の時代には、6月も肌寒い日が多かったり、8月でも15度くらいってことがありました。
8月でも25度くらいが普通だったし・・・あの頃が懐かしい
それに、北極の氷が激減、餓死するシロクマさん激増というニュースも聞きました。怖いです


やっと「ゴタ・まばら」のトンネルから抜け出す寸前・・・のはずです 
ま、今後も乞無期待ですが