町並みを歩いていると目を引く大漁旗。
ここがフェリーで知り合ったおじさんが言っていたスイス人の彫金家の住まいのようだ。
昔をしのばせる町並みには空き家が多い。
海岸にある細長い廃屋は海苔工場跡らしい。
壁に這うアケビの花が満開でワツタの芽吹きがきれいだった。
廃校でなく休校だと島の人がいう小学校に興味があり行ってみた。
体育館の入り口が開いていて”無断で入らないでください”との看板がある。
そばに山野草が並べられているので行ってみると人が現れた。
そういえばフェリーで知り合ったおじさんから体育館でトンボダマの講習をしている人がいると聞いてはいたが常時居るとは思わなかったが当人だった。
山野草の話をしているうちに体育館の中へ招かれた。
広い空間を自由に使いトンボダマも飾っていたがNPO活動もしているようだ。
休校とはいえ公共の施設を自由に使うにはそれなりの活動はしているのだろう。
”時間がある?”と聞かれたので”ある”と答えると体育館の2階に連れて行かれた。
暗かったが”7段あります”と言われて数えながら登って着いた部屋は真っ暗だったが不思議なものが飾られていた。
おもに仏様をイメージした女性と花がガラスにっ彫られていて彫られたガラスの後ろに電気がついているようで暗闇にガラス絵が浮き上がって見え、暗闇でしか見られない仕掛けになっている。
その仕掛けも額も自分で作ったそうで美術学校へは行ってないがベネティヤへ6年も住んでいたと言っていた。
なんとなく話が弾み一時間近くも居たようだ。
渡るフェリーからは何も見えなかったが帰りのフェリーからは立派な小学校や廃屋になった海苔工場などがしっかりと見えた。
金生町からバイクで一時間ほどでタイムスリップしたような空間とそれを好む人たちが住む場所を見つけられたのは今回の大きな収穫だった。
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