和紙を製造する家で育った。
紙をすく光景は今でもはっきり覚えている。
子どものころ紙になる原料を溶かして入れたフネとよばれる木の器で泳いだ思い出もある。
沢山あった和紙製造の家も今はほとんどない。
紙の町資料館で紙漉き風景を描き続けている井川莞爾さんの絵画展が開かれているので行った。
寒い冬水を使うすき作業は手が冷えるので手湯を使いながらの作業だった。
冬の紙漉き場の雰囲気がよく伝わってくる。
紙漉きは男性が多かったがたまに女性もいた。
真ん中の女性の紙漉き風景は夏の紙漉き場の雰囲気だ。
今思うと過酷な作業だったと思う。
左は原料を蒸す作業で真ん中は紙の原料になるコウゾ採集作業。
山に住む人たちの仕事だったと思うが知らなかった。
紙のまち資料館へ来ると毎回金生川を遠望する。
セイタカアワダチソウやミゾソバが花盛り。