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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月23日(土曜日)
通巻6283号
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パンダ・ハガーたちが北京に集合。中国劣勢の捲土重来を期して?
キッシンジャーに、ポールソン、しかし「言い出しっぺ」ブルームバーグは欠席
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11月22日は「良い夫婦の日」。それにちなんで「良い米中関係の復活」?
国際経済フォーラムはブルームバーグが提唱し、中国の国際交流センターと共催。習近平に経済閣僚の劉鶴、外務担当の楊潔ち、王毅、中央銀行前総裁の周小川らが中国側の顔。対して世界の銀行家、エコノミスト、閣僚経験者が集ったが、なんといってもパンダ・ハガーの代表者はキッシンジャー元国務長官だった。
その隣にヘンリー・ポールソン元財務長官。日本からも川口順子元外相が出席した。人民大会堂で開かれた国際フォーラムは、米中関係の在り方、貿易戦争、そしてBRI(一帯一路)などを議題とした。
このイベントの言い出しっぺはマイケル・ブルームバーグである。
ブルームバーグは大金持ち、経済ニュース専門メディアのブルームバークを創設し、共和党から民主党へ鞍替えし、トランプ批判の急先鋒でもある。
しかし米国内の世論は確固たる「反中」。米中貿易戦争で下手な妥協をゆるさないとする強い空気に押され、なにしろブルームバーは、「後出しジャンケン」で、大統領選挙に挑むわけだから、のそのそと北京に出向くわけにはいかないのである。
すでにブルームバーグは予備選の緒戦となる州に登録を済ませ、スーパー・チューズディではテキサス州とカリフォルニア州が加わる。つまり3月3日にほぼ態勢がきまる政治日程に変更となったため、出遅れの回復は望む薄だろう。
かくしてパンダ・ハガーの大集結も気勢の上がらないものとなった。
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