旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

樗谿神社

2009年08月16日 | 旅 歴史
 鳥取県鳥取市上町にある樗谿神社(おおちだにじんじゃ)を取り上げてみます。
 樗谿神社(おうちだにじんじゃ)は慶安3年(1650)鳥取藩初代藩主池田光仲が、曽祖父である徳川家康(東照大権現)を祀るため、日光東照宮から分祀して創建したものです。古くは因幡の東照宮といわれていたそうです。
 光仲はわずか3歳で藩主となりました。慶安元年(1649)に藩主となって初めてお国入りをしました。この際、藩主としての威厳を示すため、鳥取城下への東照宮勧進を幕府に願い出て許可されたのでした。
 江戸時代初期の神社建築としては屈指のもので、石玉垣をめぐらした本殿、平唐門の中門、入母屋造の拝殿、幣殿ともに、国指定重要文化財となっています。本殿桁にある鷹の彫刻は、左甚五郎の作と伝えられています。
 明治7年(1874)樗谿神社に改称され、池田忠継、忠雄、光仲が合祀されました。更に明治11年(1878)最後の藩主の慶徳も合祀されています。東照宮の中では小規模な方ですが、欅を白木のまま化粧材として使用し、桃山風の飾り金具を用いています。簡素ながらも気品に満ちた建物です。
 鳥取県の無形民俗文化財である麒麟獅子舞は、樗谿神社を建立した際に、権現祭の神幸行列で行なわれたのが始まりといわれています。

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鳥取県立博物館

2009年08月16日 | 旅 歴史
 鳥取県鳥取市東町にある鳥取県立博物館です。
 久松公園の旧内堀の辺りに立つ博物館です。昭和24年(1949)鳥取城跡内の仁風閣内に前身の鳥取県立科学博物館が設立され、昭和47年(1972)鳥取市公設野球場跡地に現在の鳥取県立博物館が竣工されました。鳥取砂丘や浦富海岸に代表される自然、古代から県成立に至るまでの歴史、郷土作家の芸術作品、ナウマンゾウ全身骨格(複製)標本など、鳥取県に関する様々な資料を収蔵し展示しています。

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仁風閣

2009年08月16日 | 旅 歴史
 今日は鳥取県鳥取市東町にある仁風閣を紹介します。
 仁風閣は鳥取城跡だった久松公園の中にあります。当時の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として扇御殿跡に建てられました。
 鳥取池田家の第14代当主池田仲博侯爵が明治39年(1906)10月起工し、翌年5月に竣工しています。フレンチ・ルネッサンス様式を基調とし、バロック風の軒飾りをもつ白亜の木造擬洋風建築です。
 宮内省匠頭であった 片山東熊(かたやまとうくま)工学博士に設計を依頼し、工部大学校で片山博士の後輩にあたる鳥取市出身の橋本平蔵(はしもとへいぞう)工学士が監督を請け負いました。
 東熊博士は赤坂離宮や京都国立博物館の設計で知られた当代随一の宮廷建築家でした。
 仁風閣は国の重要文化財に指定されています。
 明治40年(1907)実際に皇太子殿下の宿舎として使用されました。この時随行した海軍大将東郷平八郎が 「仁風閣」と命名し、今もその直筆が二階ホールに掲げられています。 

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