午前9時半、起床。朝食は鰺の干物、生卵、ジャガイモと若布の味噌汁、御飯。卵かけ御飯で一膳、味噌汁かけ御飯でもう一膳。かけ御飯は旨い。
午後、散歩に出る。銀座の伊東屋に行く。伊東屋は、私のような文房具好きにとって、メッカのような場所である。買い物というよりも巡礼に出かけるような気分なのである。伊藤勝太郎が銀座3丁目に「和漢洋文具店伊東屋」を開業したのは明治37年(1904年)6月のことである。つまり伊東屋は今年で創業103年を迎えるわけだ。歴史だけなら明治2年(1869年)創業の丸善(当時は「丸屋商会」)の方が古いが、あちらは文房具がメインではない。伊東屋は文房具一筋である。銀座本店の地上9階、地下1階の売場すべてが文房具である。いつ行っても混んでいるが、今日はバレンタインデー前ということでいっそう混んでいた。入口を入ったところのイベントホールでバレンタインフェアなるものをやっているのだ。バレンタインフェアといっても、もちろんチョコレートを売っているわけではなく、プレゼント用の小物類を売っているのである。伊東屋でバレンタインのプレゼントを購入するとは、なんて素敵な女性たちだろう。私が興信所の人間であれば、彼女たちの評価はA+であり、縁談はうまくいくであろう。
私はまっすぐに7階の売場をめざした。7階は「画材・製図用品」のフロアであるが、鉛筆関係はここにあるのだ。あった、ありました。私が今日欲しかったもの、DUX社製の携帯用鉛筆削り。昨日のフィールドノートで、私が自宅では鉛筆を使っているのに、外ではシャープペンシルを使うのは、鉛筆削りを持ち歩けないからだと書いた。小さな鉛筆削りがあるのは知っているが、机上に置いてハンドルを回すタイプのものに比べて削り心地がよくないし、ポケットに入れて持ち歩きたくなるようなデザインのものはない。いや、なかった。DUX社製の携帯用鉛筆削りの存在を知るまでは。鉛筆削り本体ももちろん素晴らしいのだが、何といっても革のケースが決め手である。これならポケットや鞄に入れて持って歩ける。いや、持って歩きたい。そしてもう一つの欲しかったもの、伊東屋オリジナルの鉛筆補助軸(2006年グッドデザイン賞受賞)もあった。これは鉛筆が短くなったときだけでなく、逆向きに鉛筆を差し込んでおけば、鞄の中や上着の内ポケットに入れておいても、危なくないし、周辺を黒く汚したりしない。この鉛筆補助軸と鉛筆削りがあれば、外でも鉛筆が使える。鉛筆ルネッサンス到来か。せっかく来たついでにイートンペンシルを7本(ツヤ消しタイプの赤5本、灰と白を各1本)購入。
目的の品物が手に入ったので、他の売場は見ないで帰ることにする。うっかり見始めたら時間もお金も大変だ。禁欲、禁欲。しかし、2階の「ソーシャルステイショナリー」の売場の便箋・封筒コーナーだけは立ち寄らないわけにはいかなかった。便箋には昔から心惹かれるものがある。便箋だけで御飯三杯はいけるのではないかと思う(意味不明の発言だが気にしないで下さい)。伊東屋オリジナルの「一枚完結箋」シリーズの中から「二つ折り箋」を購入。
伊東屋を出たときは4時半になっていた。お昼を食べていないので腹ぺこである。いましっかり食べてしまうと夕食が入らなくなるなと思ったが、この空腹は伊東屋の向かいの風月堂でお上品に珈琲とサンドイッチとかでは収まりそうにない。銀座ガス灯通りの煉瓦亭(本日休業)の斜め向かいに「勝よし」というトンカツ屋があったので、そこでロースカツ定食を食べた。安くて(950円)美味しかった。内装も店員さんもホッとする感じの店で、きっと銀座で働くサラリーマンたちが昼飯を食べにくる店なのであろう。有楽町の駅に向かう途中、「大角玉屋」という小さな和菓子屋で家族への土産にいちご豆大福を購入。夕方になってビルの谷間に吹く風が大分冷たくなってきた。
午後、散歩に出る。銀座の伊東屋に行く。伊東屋は、私のような文房具好きにとって、メッカのような場所である。買い物というよりも巡礼に出かけるような気分なのである。伊藤勝太郎が銀座3丁目に「和漢洋文具店伊東屋」を開業したのは明治37年(1904年)6月のことである。つまり伊東屋は今年で創業103年を迎えるわけだ。歴史だけなら明治2年(1869年)創業の丸善(当時は「丸屋商会」)の方が古いが、あちらは文房具がメインではない。伊東屋は文房具一筋である。銀座本店の地上9階、地下1階の売場すべてが文房具である。いつ行っても混んでいるが、今日はバレンタインデー前ということでいっそう混んでいた。入口を入ったところのイベントホールでバレンタインフェアなるものをやっているのだ。バレンタインフェアといっても、もちろんチョコレートを売っているわけではなく、プレゼント用の小物類を売っているのである。伊東屋でバレンタインのプレゼントを購入するとは、なんて素敵な女性たちだろう。私が興信所の人間であれば、彼女たちの評価はA+であり、縁談はうまくいくであろう。
私はまっすぐに7階の売場をめざした。7階は「画材・製図用品」のフロアであるが、鉛筆関係はここにあるのだ。あった、ありました。私が今日欲しかったもの、DUX社製の携帯用鉛筆削り。昨日のフィールドノートで、私が自宅では鉛筆を使っているのに、外ではシャープペンシルを使うのは、鉛筆削りを持ち歩けないからだと書いた。小さな鉛筆削りがあるのは知っているが、机上に置いてハンドルを回すタイプのものに比べて削り心地がよくないし、ポケットに入れて持ち歩きたくなるようなデザインのものはない。いや、なかった。DUX社製の携帯用鉛筆削りの存在を知るまでは。鉛筆削り本体ももちろん素晴らしいのだが、何といっても革のケースが決め手である。これならポケットや鞄に入れて持って歩ける。いや、持って歩きたい。そしてもう一つの欲しかったもの、伊東屋オリジナルの鉛筆補助軸(2006年グッドデザイン賞受賞)もあった。これは鉛筆が短くなったときだけでなく、逆向きに鉛筆を差し込んでおけば、鞄の中や上着の内ポケットに入れておいても、危なくないし、周辺を黒く汚したりしない。この鉛筆補助軸と鉛筆削りがあれば、外でも鉛筆が使える。鉛筆ルネッサンス到来か。せっかく来たついでにイートンペンシルを7本(ツヤ消しタイプの赤5本、灰と白を各1本)購入。
目的の品物が手に入ったので、他の売場は見ないで帰ることにする。うっかり見始めたら時間もお金も大変だ。禁欲、禁欲。しかし、2階の「ソーシャルステイショナリー」の売場の便箋・封筒コーナーだけは立ち寄らないわけにはいかなかった。便箋には昔から心惹かれるものがある。便箋だけで御飯三杯はいけるのではないかと思う(意味不明の発言だが気にしないで下さい)。伊東屋オリジナルの「一枚完結箋」シリーズの中から「二つ折り箋」を購入。
伊東屋を出たときは4時半になっていた。お昼を食べていないので腹ぺこである。いましっかり食べてしまうと夕食が入らなくなるなと思ったが、この空腹は伊東屋の向かいの風月堂でお上品に珈琲とサンドイッチとかでは収まりそうにない。銀座ガス灯通りの煉瓦亭(本日休業)の斜め向かいに「勝よし」というトンカツ屋があったので、そこでロースカツ定食を食べた。安くて(950円)美味しかった。内装も店員さんもホッとする感じの店で、きっと銀座で働くサラリーマンたちが昼飯を食べにくる店なのであろう。有楽町の駅に向かう途中、「大角玉屋」という小さな和菓子屋で家族への土産にいちご豆大福を購入。夕方になってビルの谷間に吹く風が大分冷たくなってきた。