フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月19日(月) 晴れ

2007-02-20 03:18:28 | Weblog
  9時少し前に起床。朝食はベーコン&エッグ、トースト、紅茶。書斎のドアに「原稿執筆中」の貼り紙をして、仕事に取りかかる。この貼り紙の意味するところは二つ。第一に、息子がインターネット(ゲーム)をしに書斎に入って来ることの抑止。第二に、あいかわらず「明日は休み?」と私に尋ねる妻に対して、家にいるからといってそれは休みであるわけではなく、正しくは「明日は家でお仕事?」と尋ねるべきである、という妻に対するアピール。

          
                この貼り紙が目に入らぬか!

  昼食はニシン蕎麦。食後、1時間ほど昼寝をしてから、散歩に出る。シャノアールで珈琲を飲みながら、飛鳥井雅道『明治大帝』(筑摩書房、1989)を読む。明治天皇(これはもちろん追号で、在位中はたんに「天皇」「陛下」「天子」などと呼ばれていた)は生前に一度も身長を測定した(された)ことがなかったらしい。亡くなった日(明治45年7月30日)に初めて主馬頭子爵藤波言忠が皇太后の許しを得て亡き天皇の身長その他を計丈したと『明治天皇記』に記されているという。身長は「五尺五寸四分」すなわち167センチだった。そうか、明治天皇は私と身長が同じだったのか。俄然、親近感が湧いてきた。
  夕食はお好み焼き。例によって私が作ることを期待されていたが、息子にもそろそろ広島風お好み焼きの継承者としての自覚をもってもらう必要があると考え、手伝わすことにした。広島風お好み焼きというと、二本のヘラを使ってひっくり返すパフォーマンスに目が行ってしまいがちだが、肝腎なのは、ひっくりかえした後、お好み焼きを人数分に切り分け、各自の皿に移すタイミングなのである。これが早すぎると、内部が十分に蒸されておらず、グチャグチャした食感のお好み焼きになってしまい、逆に遅すぎると、パサパサした食感のお好み焼きになってしまう(おたふくソースとマヨネーズを掛けるので、同じ失敗でも、前者より後者の方がマシであるが)。このタイミングの判断はまだ息子には無理なので、私が「まだまだ」「よし、もういい」とかたわらで指示を出した。
  夕食後、しばらく休憩してから、再び「原稿執筆中」の貼り紙をして、書斎にこもる。今日は10枚(400字詰原稿用紙換算)ほど書けたが、寝る前の妻が書斎のドアを開けて、「明日も休み?」と言った。ち、ちがうでしょ! 「明日も家でお仕事?」でしょ!