午前、家を出る前に、関係方面と相談して、明日の合宿の中止を決める。もう少し(たとえば夕方あたりまで)様子を見るという手はあったが、それで台風の状況に変化があるとは思えなかったし、教場試験の合間を縫って合宿での発表に向けて最後の準備をしているであろう学生のことを考えたら、早い時点で中止を決めた方がよいと判断したのである。キャンセルしても宿泊費、食費、交通費(貸し切りバス)は請求されないことを確認した上で、中止を決め、幹事のH君を通じて学生に連絡をしてもらう。セミナーハウスの管理人さんには私からお詫びの電話を入れておいた。
所沢キャンパスで開かれている早稲田社会学会大会へ。自宅からぴったり2時間かかった。理事会が終わってから、シンポジウムに出席。テーマは「時間と空間の中の家族」。報告者は根ヶ山光一(早稲田大学)、嶋崎尚子(早稲田大学)、山田昌弘(東京学芸大学)の三氏。それぞれの報告が終わり、討論者の藤村正之氏(上智大学)がコメントおよび三氏への質問を行なった。根ヶ山先生、嶋崎先生が質問に答え、次は山田先生が答える番になった。ここで「事件」は起こった。山田先生は目の前のハンドマイクを手に取り、開口一番、こう言ったのである。
「もしもし」
会場全体が「はっ?」「えっ?」という雰囲気に包まれた。本人もびっくりしたようで、ややあって、「なんで『もしもし』なんて言ってしまったんだろう・・・」と言ったから、一堂爆笑。どうも山田先生、少々お疲れなのか、一瞬、ぼんやりされていたようで、「あなた、藤村先生からお電話ですよ」という奥様の声が聞こえたのかもしれない、それで受話器ならぬハンドマイクを取り上げて「もしもし」と言ってしまったようなのである。弘法も筆の誤りならぬ、昌弘もマイクの誤りである。母さん、これが今日の所沢での出来事です(「北の国から」の純君の口調で)。
所沢キャンパスで開かれている早稲田社会学会大会へ。自宅からぴったり2時間かかった。理事会が終わってから、シンポジウムに出席。テーマは「時間と空間の中の家族」。報告者は根ヶ山光一(早稲田大学)、嶋崎尚子(早稲田大学)、山田昌弘(東京学芸大学)の三氏。それぞれの報告が終わり、討論者の藤村正之氏(上智大学)がコメントおよび三氏への質問を行なった。根ヶ山先生、嶋崎先生が質問に答え、次は山田先生が答える番になった。ここで「事件」は起こった。山田先生は目の前のハンドマイクを手に取り、開口一番、こう言ったのである。
「もしもし」
会場全体が「はっ?」「えっ?」という雰囲気に包まれた。本人もびっくりしたようで、ややあって、「なんで『もしもし』なんて言ってしまったんだろう・・・」と言ったから、一堂爆笑。どうも山田先生、少々お疲れなのか、一瞬、ぼんやりされていたようで、「あなた、藤村先生からお電話ですよ」という奥様の声が聞こえたのかもしれない、それで受話器ならぬハンドマイクを取り上げて「もしもし」と言ってしまったようなのである。弘法も筆の誤りならぬ、昌弘もマイクの誤りである。母さん、これが今日の所沢での出来事です(「北の国から」の純君の口調で)。