午前、先週に受けた検査の結果を聞きに地元の大学病院へ行く。レントゲン検査の結果は異常なし。とはいっても私の持病の結石はレントゲンに写りにくいタイプのものなのであまりあてにはならない。以前、レントゲン検査で「石は写っていませんね」と言われた4日後に石が排出されたことがありますから。血液検査と尿検査も異常なし。このところ「鈴文」のとんかつ摂取の頻度が高いので、中性脂肪とか血糖の値が気になっていたのだが、正常値の範囲内であった。会計を済ませ、外に出たとき、病院の前の横断歩道をノースリーブの白いワンピースの女性が颯爽と歩いていた。アーウィン・ショーの小説のタイトル「夏服を来た女たち」が頭に浮かんだ。素敵なタイトルだ。ただし素敵なのはタイトルだけで、中身は惨めな中年男の話なんですけどね。家に戻り、すぐに大学へ。
午後1時から3時まで基本構想委員会。午後3時から6時まで前期最後の卒論演習。授業を終わり、研究室に戻る途中で、フランス文学の小林先生に声を掛けられる。何事かと一瞬緊張したが、「大久保先生はTVドラマにお詳しいそうですね」と予想外の一言。「授業で私がTVドラマの話をしたら、社会学の大久保先生はTVドラマにすごくお詳しいと学生がいうのです。それで対抗心を燃やしたというわけではないのですが・・・」とのこと。廊下でしばしTVドラマ談義。「毎期、気になるドラマは全部初回をビデオに録ってチェックして、2回目以降を観るかどうかを判断します」と私が言うと、「初回はどのドラマも作りこんできますからね。ポイントは2回目でしょう。ここで差が出ます」と小林先生が切り返した。対抗心ありありです。別れ際に小林先生は「今度、授業でTVドラマを取り上げるときは私も呼んだ下さい」と言って、ニヤリとされた。えっ、小林先生とコラボですか。これはけっこう見ものかも。大久保vs小林だから、OK牧場の決闘だ。現代人間論系と複合文化論系の対決といった趣もある。いまは各論系が個別にガイダンスをやっているが、コラボでやれば、それぞれのアプローチの違いが鮮明に出て面白いのではなかろうか。
蒲田に着いて、東急プラザのレコードショップで本日発売の加山雄三のアルバム『星の旅人』を購入。初回限定のDVDやクリヤーファイルが付いている。加山雄三は1937年の生まれだから今年で70歳である。若大将もついに古希である。私とはちょうど17歳違う。「ちょうど」と言ったのは、われわれは誕生日が同じ(4月11日)だからだ。それで親近感を覚えてというわけではないが、私は子どもの頃から彼のファンである。父親ほど年は離れておらず、兄ほど近くはない。親戚のかっこいいおじさんといった感じであった。私は加山雄三のような青年になろうと思っていた。一番好きな彼の歌は「旅人よ」であるが、今回のアルバムのタイトルにもなっている「星の旅人」は「旅人よ」の後日談といえる内容の歌である。「旅人よ」のセンチメンタリズムやヒロイズムは消えて、矜持は保ちながらも、肩の力を抜いた、軽やかな長調の曲である。
眠れぬ夜も つらい胸にも
あの時のあの星が 輝いていた
父を追い越し母を送り それでも
光を歌う まだ旅人
午後1時から3時まで基本構想委員会。午後3時から6時まで前期最後の卒論演習。授業を終わり、研究室に戻る途中で、フランス文学の小林先生に声を掛けられる。何事かと一瞬緊張したが、「大久保先生はTVドラマにお詳しいそうですね」と予想外の一言。「授業で私がTVドラマの話をしたら、社会学の大久保先生はTVドラマにすごくお詳しいと学生がいうのです。それで対抗心を燃やしたというわけではないのですが・・・」とのこと。廊下でしばしTVドラマ談義。「毎期、気になるドラマは全部初回をビデオに録ってチェックして、2回目以降を観るかどうかを判断します」と私が言うと、「初回はどのドラマも作りこんできますからね。ポイントは2回目でしょう。ここで差が出ます」と小林先生が切り返した。対抗心ありありです。別れ際に小林先生は「今度、授業でTVドラマを取り上げるときは私も呼んだ下さい」と言って、ニヤリとされた。えっ、小林先生とコラボですか。これはけっこう見ものかも。大久保vs小林だから、OK牧場の決闘だ。現代人間論系と複合文化論系の対決といった趣もある。いまは各論系が個別にガイダンスをやっているが、コラボでやれば、それぞれのアプローチの違いが鮮明に出て面白いのではなかろうか。
蒲田に着いて、東急プラザのレコードショップで本日発売の加山雄三のアルバム『星の旅人』を購入。初回限定のDVDやクリヤーファイルが付いている。加山雄三は1937年の生まれだから今年で70歳である。若大将もついに古希である。私とはちょうど17歳違う。「ちょうど」と言ったのは、われわれは誕生日が同じ(4月11日)だからだ。それで親近感を覚えてというわけではないが、私は子どもの頃から彼のファンである。父親ほど年は離れておらず、兄ほど近くはない。親戚のかっこいいおじさんといった感じであった。私は加山雄三のような青年になろうと思っていた。一番好きな彼の歌は「旅人よ」であるが、今回のアルバムのタイトルにもなっている「星の旅人」は「旅人よ」の後日談といえる内容の歌である。「旅人よ」のセンチメンタリズムやヒロイズムは消えて、矜持は保ちながらも、肩の力を抜いた、軽やかな長調の曲である。
眠れぬ夜も つらい胸にも
あの時のあの星が 輝いていた
父を追い越し母を送り それでも
光を歌う まだ旅人