フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月3日(月) 曇り

2008-11-04 02:41:14 | Weblog
  朝から曇天。一条の光も射す余地のない、ブリューゲルの絵に描かれているような曇天である。もうそこまで冬がやってきていると今日はみんな思ったに違いない。本当は、本格的な冬の手前には、小春日和の日々が何日かあるのだが、そのことをうっかり忘れてしまいそうなほどの完璧な曇天だった。
  午後、自宅で昼食(炒飯)をとってから外出。そろそろ財布の中の映画「イキガミ」のチケットを使わないと公開が終ってしまいそうなので、川崎のトーホーシネマに出かけたのだが、一日一回の上映のためか、今日は祝日でいつもより混んでいるのか、満席で立ち見になりますと言われ、断念する。同じビル(ダイス)のあおい書店で以下の本を購入。

  荻野美穂『「家族計画」への道 近代日本の生殖をめぐる政治』(岩波書店)
  大久保喬樹『洋行の時代』(岩波新書)
  森真一『自己コントロールの檻』(講談社選書メチエ)
  スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』(キングベアー社)

  それにしても休日の川崎の街は人でいっぱいだ。道を歩いていると、人にぶつかりそうで、散歩気分になれない。早々に蒲田に戻り(駅前の適度な人出にホッとする)、「珈琲館」で珈琲とケーキを注文し、購入したばかりの本を読む。『自己コントロールの檻』は出たばかりの頃(2000年)に購入して読んだのだが、最近、読み返す必要があって本棚を捜したところ見つからないので、また購入した。『7つの習慣』は有名な自己啓発本だが、明日の授業(現代社会とセラピー文化)のサブテキストの一冊として購入した。
  夜、長門裕之と認知症になった妻、南田洋子の日常を撮影したドキュメンタリ番組を観た。かなり衝撃的な映像だった。ずいぶんと思い切った決断を長門裕之はしたものだ。テレ朝の新番組「報道発 ドキュメント宣言」の第一回ということだが、もし毎回このような衝撃的な内容であれば、今期、いや、今年度一番の新番組になると思うが、でも、まさかそんなことはないだろう。初回のこのインパクトをどこまで維持できるかだ。それにしてもあの南田洋子が・・・。本当に驚いた。