フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月27日(木) 雨のち曇り

2008-11-28 02:38:24 | Weblog
  首・肩の凝りと耳鳴りが辛いので、今日の大学院の演習は休講にする。受講生はそれぞれ卒論、修論、博論報告会の準備に追われている時期なので、休講を残念に思う者はいないだろう。その点は気が楽だ。それにしてもこんなにひどい首・肩の凝り(+耳鳴り)は久しぶりだ。夏休み明け以来の運動不足に加えて、かかわっている仕事のいくつかで少々面倒な事態が発生していることが原因かもしれない。できるだけシンプルライフを心がけているつもりだが、浮世の義理で引き受けざるを得ない仕事というものがあり、それでも自分一人の裁量で切り盛りできる仕事ならば気楽だが、チームを組んでやる仕事の場合は当初のプラン通りに進まなくてイライラ、ヤキモキすることがある。たまに胃が痛み、しばしば首・肩が凝る。胃の痛みには「温めた牛乳に蜂蜜をスプーン一杯」という特効薬があるのだが、首・肩の凝りはやっかいで、貼り薬もマッサージチェアもあまり効かない。ジムでの運動が筋肉をほぐし血行をよくするので一番いいように思えるのだが、いかんせん学期中はジムに行く時間がなかなかとれない。せいぜい風呂にゆっくり浸かるくらいである。鍼とか試してみようかしら。ちなみに「薬石効なく」の「石」とは「石鍼」(石で作った鍼)のことである。
  昼食(インスタントラーメン)のとき、TVを点けたら、ヒッチコックの『鳥』をやっていた。1963年の作品で、子どもの頃に見たときは鳥の攻撃の場面ばかりが記憶に残ったが、いま観ると、人間関係を描いている部分も興味深い。若い女がサンフランシスコで知り合った男を追いかけて町にやってきた日と鳥の攻撃が始まった日がたまたま同じだったことから、住民たちがその女を魔性の女としてみるようになる場面は、ちょっとゾッとした。反対に、最初はその若い女のことを嫌っていて男の母親がしだいに女のことを気遣うようになっていくのは、困難な状況を一緒に体験した者同士の間でしばしば見られる現象だ。男は全力で女子供を守る。女たちが彼に惚れるのもわかるというものだ。
  夜、明日の授業(ライフストーリーの社会学)の資料をコースナビにアップロードしてから、「風のガーデン」を観る。次回はいよいよ父(緒形拳)と息子(中井貴一)が対面する。