フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月21日(金) 晴れ

2008-11-22 02:17:10 | Weblog
  寒い。3限の授業(ライフストーリーの社会学)をしているとだんだん背中が寒くなってきた。今日は夕方から中学生作文コンクールの授賞式とパーティーがあるので、三つ揃いに皮のハーフコートで来たのだが、授業中はハーフコートを脱ぐので、セーターなしは寒い。セーターを一度着てしまうと、春になるまで脱げなくなる。
  授業の後、TAのI君と「メーヤウ」で昼食。先週と同じく今日も窓際のテーブル席に座り、タイ風レッドカリーとラッシーを注文した。しかし、今日は先週のように「一週間が終ったな」というくつろいだ気分にはなれない。いろいろと予定が入っているからだ。
  3時半に事務所に行き、新人研修のお相手をする。4人の新人職員の方(説明されるまでそういう風には見えなかった)が授業支援のためのヒアリングを教員に対して行うのだ。30分の予定がちょっと延びて40分になった。あれこれ喋りすぎたかもしれない。
  中学生作文コンクールの受賞式は市ヶ谷の私学会館で。私と日経新聞の論説委員のIさんが毎年交代で講評を述べる担当なのだが、今年の担当はIさん。私の役目はパーティーのときの乾杯の挨拶だけなので、気楽である。パーティーのとき、8名の受賞者(とそのご家族や先生)のところを回ってお話をする。今年は珍しく男女4人ずつだ(例年は女子生徒が圧倒的多数を占める)。秋田から来た女子生徒と話をしているとき、お母さんが「先生は明日から秋田へ行かれるのですね」と言った。受賞式の後の記念撮影のときに私が他の委員と雑談していたのが耳に入ったらしい。実は、秋田といったのは間違いで、本当は仙台なのだが、似たようなものなので(!)、訂正せずに話をしていたのだ。いまさら「いえ、仙台です」とは言いづらく、「ええ」と答えたら、秋田のことをいろいろ話してくださった。「はい」「そうですか」「へぇ」と相槌を打ちながら聞く。調子のいい男だ。おまえは植木等か。
  それにしても最高賞である文部科学大臣奨励賞を受賞した結城和也君の受賞の挨拶は立派だった。それ自体が一つの作品として何か賞をあげたくなったくらいだ。内閣総理大臣賞なんかどうだろうと思ったが、いまの総理大臣は日本語の能力に問題がある人のようなので、作文コンクールの賞としてはふさわしくないだろう。