「鈴文」が復活した。3ヶ月前にご主人の体調不良で閉店し、建物も取り壊されたあの「鈴文」だ。
午前中、大学に行く前に散髪を済ませようと、いつも駅に向うときとは別の道を歩いていたら、近日開店らしい店があって、「鈴文」と書いてあるではないか。驚いて店内を覗き込んだら、年配の女性が私に気づいて出てきた。以前、「鈴文」で働いていた方だ。「また始められるんですか」と尋ねると、「そうなんです、今度の日曜日から。従業員も同じ顔ぶれで」と嬉しそうに言われた。そこへ路上に止めてあるバンから運び出した荷物を持ってご主人の鈴木さんがやってきた。私の顔をみて笑顔で挨拶をされた。こんなに愛想のいいご主人の顔は初めて見た気がする。「お体の方はもうよろしいんですか」と尋ねると、「はい、お蔭様で」と言われた。それはよかった。本当によかった。もう二度とあのとんかつを口にすることはないものと思っていた。朗報とはこういうことを言うのだろう。新しい店は前の店のすぐ近くで、数軒先に「やぶ久」がある。
散髪をしてもらっている間、「鈴文」のことを考えていたら、とんかつが食べたくなり、駅ビルの売店で「万世」のかつサンドを購入。3限の授業(大学院の演習)の前に暖房の利いた教員ロビーで昼食。
5限は最後の卒論演習。いつもは金曜日の5限なのだが、明日は私が都合がわるいので今日にしたのだが、集まったのは目処のついている学生たちばかりで、発表をしなくてはならない学生たちはやって来ず、5時で終る(延長の可能性を考えて会議室は8時までおさえてあったのだが)。残り2週間。生活の中心に卒論執筆を据えて、没頭すること。それ以外のライフスタイルはありえない。それができるかどうかだ。
妻には今日は遅くなる(夕食はすませて帰る)と言ってあったし、もしかしたら大幅に遅刻して卒論演習にやってきた学生からケータイに連絡が入るかもしれないので、「メルシー」で夕食(チャーシューメン)をとり、「シャノアール」で食後の珈琲とケーキを注文し1時間ほど読書をしてから帰宅。学生の一人からようやくケータイに連絡が入ったのは大手町駅から東京駅へ向って地下道を歩いているときだった。
一部で話題騒然のK君シリーズの3回目。
昨日のフィールドノートを読んだK君から、以下のようなメール(一部抜粋)が届いた。
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実際に言った言葉は
「タカジさん頑張ってんじゃん」
でございます。ちなみに最後は語尾が上がります。
呼び捨てにはしておりません。
また、「頑張ってるな」などとも断じて申しておりません。
天地神明に誓います。
舞子さんは誤ったことをお伝えしております。
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「K君はおまえが事実を正確に伝えていないと直訴してきたぞ」と娘に問い質したところ、「頑張ってんじゃん」はその通りだが、「タカジさん」とは言っていない。「タカジ頑張ってんじゃん」が事実だとのこと。たぶん、そんなところだろう。私は赤の他人のK君よりも自分の娘を信じる。そして私の言語感覚では、「頑張ってるな」よりも「頑張ってんじゃん」(語尾上がり)の方が軽佻浮薄なもの言いである。24日の公演でK君に会うのが益々楽しみになった。
午前中、大学に行く前に散髪を済ませようと、いつも駅に向うときとは別の道を歩いていたら、近日開店らしい店があって、「鈴文」と書いてあるではないか。驚いて店内を覗き込んだら、年配の女性が私に気づいて出てきた。以前、「鈴文」で働いていた方だ。「また始められるんですか」と尋ねると、「そうなんです、今度の日曜日から。従業員も同じ顔ぶれで」と嬉しそうに言われた。そこへ路上に止めてあるバンから運び出した荷物を持ってご主人の鈴木さんがやってきた。私の顔をみて笑顔で挨拶をされた。こんなに愛想のいいご主人の顔は初めて見た気がする。「お体の方はもうよろしいんですか」と尋ねると、「はい、お蔭様で」と言われた。それはよかった。本当によかった。もう二度とあのとんかつを口にすることはないものと思っていた。朗報とはこういうことを言うのだろう。新しい店は前の店のすぐ近くで、数軒先に「やぶ久」がある。
散髪をしてもらっている間、「鈴文」のことを考えていたら、とんかつが食べたくなり、駅ビルの売店で「万世」のかつサンドを購入。3限の授業(大学院の演習)の前に暖房の利いた教員ロビーで昼食。
5限は最後の卒論演習。いつもは金曜日の5限なのだが、明日は私が都合がわるいので今日にしたのだが、集まったのは目処のついている学生たちばかりで、発表をしなくてはならない学生たちはやって来ず、5時で終る(延長の可能性を考えて会議室は8時までおさえてあったのだが)。残り2週間。生活の中心に卒論執筆を据えて、没頭すること。それ以外のライフスタイルはありえない。それができるかどうかだ。
妻には今日は遅くなる(夕食はすませて帰る)と言ってあったし、もしかしたら大幅に遅刻して卒論演習にやってきた学生からケータイに連絡が入るかもしれないので、「メルシー」で夕食(チャーシューメン)をとり、「シャノアール」で食後の珈琲とケーキを注文し1時間ほど読書をしてから帰宅。学生の一人からようやくケータイに連絡が入ったのは大手町駅から東京駅へ向って地下道を歩いているときだった。
一部で話題騒然のK君シリーズの3回目。
昨日のフィールドノートを読んだK君から、以下のようなメール(一部抜粋)が届いた。
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実際に言った言葉は
「タカジさん頑張ってんじゃん」
でございます。ちなみに最後は語尾が上がります。
呼び捨てにはしておりません。
また、「頑張ってるな」などとも断じて申しておりません。
天地神明に誓います。
舞子さんは誤ったことをお伝えしております。
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「K君はおまえが事実を正確に伝えていないと直訴してきたぞ」と娘に問い質したところ、「頑張ってんじゃん」はその通りだが、「タカジさん」とは言っていない。「タカジ頑張ってんじゃん」が事実だとのこと。たぶん、そんなところだろう。私は赤の他人のK君よりも自分の娘を信じる。そして私の言語感覚では、「頑張ってるな」よりも「頑張ってんじゃん」(語尾上がり)の方が軽佻浮薄なもの言いである。24日の公演でK君に会うのが益々楽しみになった。