１１月５日（水） 晴れ

　　午後、散歩に出る。まずは昼食を「インディアン」蒲田店でとる。支那そばと半カレーのセット（千円）。支那そばを食べ終えてからカレーライスを食べるのではなく、麺と具をあらかた食べてから、残ったスープとカレーライスを交互に口に運ぶのが正しい食べ方である（だからここでは常に最初に支那そばが運ばれてきて、しばらくたってからカレーライスが運ばれてくる）。ハヤシライスのような濃い目のカレーと透明であっさりしたスープのバランスが絶妙である。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　恵比寿の東京都写真美術館で開催中の「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ　第三部　アメリカン・メガミクス」展を観に行く。たくさんの写真家の撮ったたくさんのアメリカの断面がある。アメリカン・ドリームという言葉があるようにアメリカは「夢の国」である。夢を追い求める人々がたくさんいる（いた）ということは、夢破れた人もたくさんいる（いた）ということである。すでにこのことからしてアメリカは写真の被写体として魅力的であるが、われわれ日本人が長年にわたって抱いてきたアメリカへの憧憬と反感と違和感が私と作品の間にフィルターとして介在することで、作品の魅力は複雑に屈折したものとなる。いつものように順路を２度巡回したが、いつもより疲れた。
　　一階のカフェ「シャンブルクレール」にアップルパイと紅茶で１時間半ほど滞在し、明日の大学院の演習の資料に目を通す。ガーデンプレイスにはクリスマスのイルミネーションが早くも飾られていた。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　蒲田に戻り、有隣堂で以下の本（セラピー文化の商品）を購入。「カフェ・ド・クリエ」で目を通す。

　　森永卓郎『新版年収３００万円時代を生き抜く経済学』（光文社知恵の森文庫）
　　李家幽竹『運のいい人の仕事の習慣』（同上）
　　岸本葉子編『シングルっていいかも　女ひとりで想うこと』（同上）

　　帰宅するとネットで注文しておいた古本が届いていた。先日９６歳で亡くなったアメリカのジャーナリストでインタビューの達人、スタッズ・ターケルの著書が４冊。

　　『アメリカの分裂』（晶文社）
　　『よい戦争』（同上）
　　『人種問題』（同上）
　　『アメリカン・ドリーム』（白水社）

　　今日、バラク・オバマがアメリカ合衆国第４４代大統領になることが決まった。