8時、起床。ウィンナー炒め、トースト、牛乳の朝食。
今日は甥っ子(妹の長男)の亮介の結婚式がある。9時半に自宅を出て、大宮に向かう。
お相手の実咲さんとの出会いは大学時代。亮介は明治大学の3年生、実咲さんは大妻女子短大の1年生だった。亮介が実咲さんのいる大学へ出かけて行って、サークルの勧誘をしたのがきっかけである。配布資料(下)では、サークルの歓迎会のときに実咲さんが亮介に一目惚れしたと書いてあるが、これは捏造で、勧誘のチラシを配るときにすでに亮介は実咲さんに一目惚れしていたのである。
出会いから二人の交際がスタートするまでの期間については明示されていないが、たぶん春学期中のことであろう。夏休み前に勝負に出るというのはこうした場合の鉄則である。亮介が実咲さんを食事に誘ったとあるが、もしかしたら、「私、〇〇が好物なんです」と実咲さんの方からの誘導があったのかもしれない。だからどちらからアプローチしたかは厳密には意味がない。肝心なことは、「男性から女性にアプローチする」という形式をとることである。形式は大切だ。
遠距離恋愛(東京⇔群馬)の期間が1年半あった。ここが一つのポイントであったろう。大学時代のカップルがその後も続くかどうかの分かれ目である。空間的距離の拡大は往々にして心理的距離の拡大につながるが、会えないことが会いたい気持ちを強くすることもある。どちらになるかはケース・バイ・ケースであるが、一つ指摘しておきたいことは、東京⇔群馬という距離は遠距離恋愛というよりも中距離恋愛と呼ぶ方が相応しいということである。日常的には会えないが、会おうと思えば会えない距離ではない。だから、中距離恋愛の場合は、「会おうと思う」かどうかが試される。一種のリトマス試験紙のような機能があるのだ。二人はこの試験をクリアーした。
そしてもう一つのポイントは2年間の同棲生活。上の世代の人たちからは、結婚前の男女が一緒に暮らすなんて・・・と見られるかもしれないが、同棲は結婚生活の破綻のリスクを小さくする効果があって、よい方法だと私は思う。家庭生活というものは、それぞれ独自のもので、自分の育った家庭で当たり前だったことが、他人(相手)の育った家庭ではそうではないということがいくらでもある。そういう驚きは、ときとして、結婚生活のきしみの原因になることがあるからである。
私が唯一、ケチをつけたいことは、二人が美男美女のカップルであることである。意外性がないじゃありませんか(笑)。
挙式の前の親族紹介のときに
いよいよ結婚式が幕を開けた。
引き続いての披露宴では、親族の方の緊張した(それ故に笑いを誘う)挨拶などがあったりして、和やかな雰囲気であった。
とくに亮介と実咲さんそれぞれの友人たちからの祝福は、大変に心のこもったもので、私は花嫁の父でもないのに、ジ~ンと来てしまいましたね。いい友人たちがいて、よかったね。
おじさんとして、二人の門出を心から祝いたいと思います。どうぞいつまでもお幸せに。