7時半、起床。
今日から2泊3日の信州旅行にでかける。
トースト、ハンバーグ、サラダ(トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。風邪気味(寒気がする)ではあるが、胃腸には来ていないのが幸いである。
9時過ぎに家を出て、新宿発10時のスーパーあずさ32号に乗る。
ホームの売店で水とチョコレートを購入。よく見ないで買ったが、普通の水ではなくて炭酸水だった。風邪気味のせいか、炭酸水は飲むとピリピリとして舌に苦味を感じる。「LOOK」チョコレートは子どもの頃から好きで、茅野に着くまでの2時間で一箱食べた。
しだいに山が間近に迫ってきて、人家の数が減って行く。
12時4分、茅野に到着。
出迎えてくれたK夫妻の車に乗って高原へ。雨雲が低く垂れこめているが、雨は降っていない。昨日は土砂降りだったそうだ。
いつも茅野にはお昼に着くので、昼食は高原の蕎麦屋「香草庵」で食べることが多い。
面白い形の(葡萄の房のような)白い紫陽花が満開である。
紫陽花に秋冷いたる信濃かな 杉田久女
トンボが杭に止まっている。
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女
蕎麦屋とは思えないたたずまいだが、たぶん、以前は個人の別荘かペンションだったのだろう。
受付のノートに名前と人数を記入して、しばらく待つ。
Kとは高校1年のとき以来の友人である。クラスも同じだったが、それ以上に、バドミントン班でダブルスの合い方であったといった方がわれわれの関係をよく表している。いまでも年に3回は会っている。
K夫人はバドミントン班の同期。人生のダブルスを2人は組んだのである。、ちなみに私の妻はバドミントン班の後輩(5つ下)である。
ほどなくして店の人から名前を呼ばれる。
K夫妻はもり蕎麦を注文。 いつもそうである。
私は冷やしにしん蕎麦。いつもこれである。茅野に来て、K夫妻と、「香草庵」でにしん蕎麦を食べること、決まったパターンを踏むことが、踏めることが、一種の幸福感を生む。
柔らかなにしん棒の甘味と辛めのそば汁と蕎麦のサッパリとした味わいが絶妙にマッチしている。美味しい。
夕食と明日の朝食の食材を仕入れに「たてしな自由農園」に寄る。
規格外の桃がひと箱980円で売られていた。
これはお買い得である。K夫人を呼んで、「これを買わない手はないよね」と勧める。
K夫人、珍しく、素直に購入。よほど安かったのだろう。
大玉は2個で850円もするのである。
ほかにも美味しそうな食材が並んでいる。
家族への土産に和栗のペーストとラ・フランスのジャムを購入。いつもは母へも何か(山菜の佃煮とか)を買っていくのだが、もうその必要ななくなってしまった。
Kがワインのところで「ちょっと高いな・・・」と逡巡していたので、「今日は何も手土産をもってこなかったので、これを手土産にさせてもらうよ」と私が購入する。
2人が並んで歩く姿は様になっている。同伴性の高い夫婦なのである。
「グリーン・エッグ」に寄って、一服していく。これもいつものパターン。
大きなクマの縫いぐるみが入口の横に置かれている。並んで写真を撮ると痩せて見えるので女性には好評である。
2人は昨日も来たそうである。
私は抹茶のクリームと小豆のケーキ。手前のフルーツとアイスクリームはオマケ(!)である。
K夫人はイチジクのケーキ。こちらも美味しそうだ。
しばしティータイム。高原はもうすっかり秋である。
Kの別荘「安楽亭」へ。
これが安楽亭である。・・・というのは嘘で、昔、K夫人のお祖母さんが住んでいた家の一部。
いまは廃屋になっている。
安楽亭はこの隣に建っている。
この季節の安楽亭は庭にコスモスが咲いているので、私は秋桜亭と呼んでいる。(ちなみに夏は銀河亭である)。
コスモスの向こうには信州の山並みが見える。
安楽亭の近所を散歩する。
安楽亭の隣りは長円寺という石仏と(秋の)紅葉で有名な寺がある。
*秋になるとこんな感じです(去年の11月2日に撮影)。
たくさんの石仏たち。
田んぼの方へ。
ときおり雲の間から陽が差す。
収穫の時期まであと少し。
蕎麦の白い花が咲いている畑もある。
蕎麦の実の収穫もあと少し。
たんぼの一角は墓地になっている。お盆のときは村人たち(都会から戻った人たちも)の列ができる。
眼下には諏訪の盆地が広がっている。(手前の山に隠れているが、右手には諏訪湖がある)
雲の切れ目から太陽が顔を出した。
そろそろ、安楽亭に戻ろう。
庭先でK夫人が雑草取りをしている。
トマトとかを作っている。
Kと私は車に乗って、近所の共同浴場「望岳の湯」へ。
温まってから、カフェ「魔法屋JIN」へ行ってみたが、時間が遅く、「ごめんなさい。閉店です」と札が出ていた。
夕食はK夫人の手料理。
今日のメインは山盛りの豚肉炒め。
われわれ3人だけなら多すぎるが、今日は三男のR君も来ているので、残さず平らげる。ごちそうさまでした。
デザートは「たてしな自由農園」で買った桃。K家では桃の皮を剥かない。野蛮である。でも、郷に入らば郷に従う。うん、食べられないことはないね。
シローのことも忘れてはならない。15歳くらいになる老犬である。いつも私が来ると吠えるのだが、今日はそれほど吠えなかった。私のことを覚えたのかもしれないし、老化したのかもしれない。
安楽亭の夜は早い。10時、就寝。