8時、起床。
枝豆ごはんの朝食。しみじみとうまい。
10時に家を出て、大学へ。
記念会堂の屋根はもうほとんど残っていない。おそらく今日中になくなるだろう。
野外スタジアムのようである。
一昨日、谷中の個展(カフェ「さんさき坂」にて25日まで)で会った櫻井あすみさんがいらしてくれた。今日は画学生らしく見えますね(笑)。
個展では購入したい作品がすでに売約済だったので、作品リストを見て展示されていない作品の中から彼女の主要なモチーフである「少女」と「街」を描いた作品を各1点持ってきていただいた。
「水辺の思い出」
彼女にとってとって「少女」は自我の奥底にあるもので、一種の自画像なのだが、この作品に関しては具体的なモデルがいるそうである。
「窓から―東京―」
「街」は憧れの場所で、幸福の物語の舞台なのだが、自分はなかなかそこに入って行くことができない場所でもある。岩絵具を使って水彩画のような淡いタッチで描かれたこの風景は彼女の実家である板橋のマンションのベランダから眺めた東京(池袋方面)である。
こちらの作品をお譲りいただくことにした。額装をしてから研究室の壁に掛けたいと思う。
話がついたところで、食事に出る。「五郎八」に行くつもりで「すず金」の前を通ったら席が空いているようだったので、「鰻はお好きですか?」と彼女に聞いて、「はい」とのことだったので、暖簾をくぐる。
肝焼きが二串残っているそうなので、ラッキーと心の中で呟いて、二串注文する。
鰻重も大きい方を注文できた。暑い頃は開店前から店外に長い行列が出来ていたが、最近は一段落したそうである。それはよかった。これからはふらりと来て食べられるわけですね。
絵の道でやっていくにはさまざまなネットワークや縁を大切にして行くことです。彼女はとくに社交的という感じではないが、決して非社交的ではない。彼女自身の世界を大切にしながら、他者とかかわっていける人である。
食事を終えて、夏目坂下の交差点で彼女とは別れた。これから大学(芸大)で授業だけれど、まだ少し時間があるという彼女は、久しぶりの馬場歩きに向かった。
私は今日もう一人のアーティストと会う予定がある。
京王線の幡ヶ谷駅で降りる。「ここで降りるのは初めてかな・・・」と井之頭五郎(孤独のグルメ)みたいに呟いているみる。
西原通り商店街。
あっ、この風景には見覚えがある。
ずっと昔、この交差点を右に曲がって「代々幡斎場」に行ったことがあったのを思い出した。でも、それがどなたの葬儀であったかが思い出せない。
直進する。
さらに直進する。
自転車の老人に抜かれる。
目的地に到着(駅から7分ほど)。本日が定休日の「カタネベーカリー」の地下スペース(通常はカフェ)で開催中のyanyanさんの刺繍とmassaさんの器の展示会。
こんにちは。
左がmassaさんで、右がyanyanさん。本当はyanyanというのは人名ではなくて彼女の作品全体のブランド名のようなものらしいのだが、私は彼女の名前を知らないので、そう呼んできた。お名前は「はる子さん」であることを今日教えてもらった。
彼女とは松本のギャラリー「coto.coto」(コトコト)で出会った(coto.cotoのホームページは→こちら)。それも一度ならず二度出会った。展示作品の作家さんとして在廊されていたのだが、私はてっきり松本在住の方なのだと思ったが、そうではなくて、東京で活動している方で、彼女の作品が常設展示されている「coto.coto」に年に数度来てるのだそうである。私も松本には年に数度来ているのが、「たまたま×たまたま」の小さな確率での出会いであることがわかった。
前回お会いしたのは今年の8月の30日だった(下の写真)。そのときは髪が長くて、おでこが出ていたので、今日は雰囲気が違う。
コーヒーと果物でもてなしていただく。
こんな感じのスペース。
massaさんの器。
初対面のご挨拶代わりにバラを模った箸置きを2つ購入。忙しそうにしている卒業生には箸置きをあげて「箸置きのある食生活」を勧めている。
yanyanさんの刺繍。
今回は新作の刺繍ポーチの中から3点を購入。
「木々」(左)、「落ちついたどうぶつ」(右上)、「ぴゅー」(右下)。
yanyanさんのブログは→こちら
お二人の展示会は次回は11月23日(月=祝)。その次は12月7日(月)。場所は同じで、時間も同じ12:00-15:00。私のブログを見て来ましたと言っていただくと、ニッコリしてくれると思います。
アートというものは、ただ展示会で鑑賞するだけではなくて、できれば(各自の懐具体と相談しながら)購入して生活の中に取り入れることが大切だと思う。それは生活を豊かにするだけでなく、アーティストを応援することでもあるからだ。有名なアーティストであればとくに応援の必要はないが、そういうアーティストはごく一部である。アートのある生活はアーティストが生きやすい社会と繋がっていなければならない。
大学に戻る。
記念会堂の屋根はなくなっていた。
発掘されたコロシアムのようである。
研究室で少し調べものをしてから帰る。
帰宅前に「phono kafe」にちょっと顔を出す。
そろそろ梅ソーダも終わりだろうか。
夕食はアスパラと蓮根とブロッコリーと鶏肉の炒め物。
小皿の赤いものは明太子。味噌汁は卵と玉ねぎ。
デザートは3年生からもらった金沢の金箔あんころ餅。
夜、宮本君からメールが届く。私がブログで紹介したせいかどうかはわからないが、今日はネットでの注文がたくさんあったそうだ。彼は枝豆(を中心にやっているので、この2週間が一年で一番の農繁期なのだそうだ。
狩野さやかさんがツイッターで、ワークショプの告知をしていたので、紹介したおきます。
「こちら11月のワークショップ開催ご案内です!「育児がこんなに大変だったなんて!それをわかってくれない…… 。」→11月5日(木)「OYAOYA?」開催のご案内ー産後のもやもや大整理! http://patomato.com/oyaoya/2015/10/466/ …」
最後に私の娘が主催する劇団「獣の仕業」の公演(第10回)の宣伝です。
「瓦礫のソフィー」
12月5日(土) 15:00/19:00
12月6日(日) 14:00/18:00
場所 吉祥寺「櫂」スタジオ
詳しくは劇団のホームページをご覧ください→こちら