8時、起床。
サラダと紅茶の朝食。禁断の深夜スイーツを食べてしまったので、お腹があまり空いていないのである。
11時に自宅を出て、大学へ。
戸山キャンパスの向かいの穴八幡の枝垂れ桜はまだ散っていない。
卒業生のミサさん(論系ゼミ3期生)が研究室にやってきた。年末に会ったときに短くなっていた髪がさらに短くなっていた。
研究室で少し話をしてから食事に出る。
八重椿はまだ咲き続けている。一輪一輪の寿命は短いのだが、なにしろ蕾がたくさん付いていて、それが次から次に開いているのである。
土曜日ということもあり、昼休みということもあり、空っぽの教室が多い。
その1つに入ってみる。ここは基礎演習や語学の授業などで使われることの多い教室だ。
大学を卒業して丸4年が経った。在学中と同じだけの時間が流れたわけだが、そこに座ると、学生時代の気分に戻るものだろうか?
ホワイトボードの前に立つと、ゼミでの発表のときのことを思い出すだろうか?
昼食は「たかはし」で食べた。お店のポスターが店内の壁に張ってあった。お刺身定食だ。
髪が短くなってから、大きなイヤリングをするようになったそうである。
ポスターのせいではないと思うが、二人ともお刺身定食を注文。ご飯は、お店の方が私に「軽めですか」と聞いて来たので(最近はいつもそうしてもらっているので)、その気のなかった(?)ミサさんも「私も軽めで」と同調した。
お刺身だけでは不足な気がしたので、追加で肉豆腐を単品で一皿注文し、シェアする。これでおかずの心配はない。
食後の散歩は学生会館緒の隣の戸山公園へ。
すでに桜の見頃は過ぎたが、この時期の公園には2つの楽しみがある。
1つは新緑だ。これはこれからしばらく楽しめる。
もう1つは散った桜の花びらだ。こちらは本当にいまのこの時期しかない。
池の畔の枝垂れ桜の花びらが池の面を覆っている。いわゆる花筏(はないかだ)である。
まだ枝に残る花びらと、散って池の面に漂う花びら、その間にミサさんに立ってもらう。素敵な構図だ。
「頑張ります!」のポーズだが、お仕事がんばりますという話ではなく、恋に頑張るのである。今日は彼女の恋バナにとことん付き合いますよ。
公園の奥には「箱根山」と呼ばれる大きな築山がある。山手線内で一番標高の高い場所で、桜の名所でもある。名残の桜でお花見をする人たちがいる。
見上げれば新緑、足元には初雪のような散った桜の花びら、その中を登って行く。
気持ちがいい。
でも、最近やってしまった「失敗」のことを思い出すと、頭を抱えたくなる。
後悔には二種類ある。してしまったことの後悔としなかったことの後悔だ。彼女の後悔はその折衷型で、しようとしたのに、途中でやめてしまったことの後悔である。それは中途半端でしたね。ダブルでの後悔だ。
五合目あたりで回廊的な道に出る。二周して心を落ち着ける。
散った桜の花びらが山の斜面を覆っている場所で。
さて、一息に頂上をめざしましょう。
登頂成功(失敗する人はめったにいないだろう)。
山頂は見晴らし台になっている。一週間ほど前であれば、周囲はぐるりと満開の桜だったろう。
山頂には気持ちのいい風が吹いている。彼女は中学生の頃、広いおでこが気になって、将来、自分は禿げるのではないかと心配したそうであるが、取り越し苦労であったようである。広いおでこからは聡明な大人の女性の印象を受ける。
下山しましょう。
下山の途中でみかけたステージのような場所。
本日の浮遊。
ここから神楽坂にワープ!(注:実際は早稲田から神楽坂まで歩きました)
本当は「トンボロ」でスーパーグランドスラム(SGS)を達成する予定であったのだが、満席だったので、お隣の「SKIPA」に入った。
彼女はシフォンケーキとブレンドコーヒー(コーヒーは「トンボロ」からの出前)。
私は喉がカラカラだったので、冷たいシークワーサー(その後でさらにアイスチャイを注文)。
ここに来る途中の「かもめブックス」で彼女は『オズマガジン』(鎌倉特集号)を購入した。
鎌倉を「決戦」の地と定めたようである。
雑誌ではいくつかのスポットが紹介されていたが、その中から、私は「材木座海岸」を勧めておいた。彼女もその気になったようである。
材木座海岸・・・材木であれば、どこに流れ着くかは別にして、沈むことはあるまい。
命短し 恋せよ乙女
5時に店を出る。彼女はこの後、池袋のダンス教室の予約をしている。神楽坂を飯田橋まで下って、そこで彼女とは別れた。SGSは次回(夏カフェ)に持ち越しですね。その前に、ゼミ同期のサキさんの結婚式でお会いすることになりますが、鎌倉の物語はそのとき聞かせて下さい。
6時半、帰宅。
夕食はピーマンの肉詰め、冷奴と納豆、サラダ、豆腐の味噌汁、ご飯。
たくさん歩いてお腹が張ったのだろう、ピーマンの肉詰めを追加で2つ(計7つ)食べてしまった。