フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月15日(土) 晴れ

2017-04-17 13:00:14 | Weblog

8時、起床。

サラダと紅茶の朝食。禁断の深夜スイーツを食べてしまったので、お腹があまり空いていないのである。

11時に自宅を出て、大学へ。

戸山キャンパスの向かいの穴八幡の枝垂れ桜はまだ散っていない。

卒業生のミサさん(論系ゼミ3期生)が研究室にやってきた。年末に会ったときに短くなっていた髪がさらに短くなっていた。

研究室で少し話をしてから食事に出る。

八重椿はまだ咲き続けている。一輪一輪の寿命は短いのだが、なにしろ蕾がたくさん付いていて、それが次から次に開いているのである。

土曜日ということもあり、昼休みということもあり、空っぽの教室が多い。 

その1つに入ってみる。ここは基礎演習や語学の授業などで使われることの多い教室だ。

大学を卒業して丸4年が経った。在学中と同じだけの時間が流れたわけだが、そこに座ると、学生時代の気分に戻るものだろうか?

ホワイトボードの前に立つと、ゼミでの発表のときのことを思い出すだろうか?

昼食は「たかはし」で食べた。お店のポスターが店内の壁に張ってあった。お刺身定食だ。

髪が短くなってから、大きなイヤリングをするようになったそうである。

ポスターのせいではないと思うが、二人ともお刺身定食を注文。ご飯は、お店の方が私に「軽めですか」と聞いて来たので(最近はいつもそうしてもらっているので)、その気のなかった(?)ミサさんも「私も軽めで」と同調した。

お刺身だけでは不足な気がしたので、追加で肉豆腐を単品で一皿注文し、シェアする。これでおかずの心配はない。

食後の散歩は学生会館緒の隣の戸山公園へ。

すでに桜の見頃は過ぎたが、この時期の公園には2つの楽しみがある。

1つは新緑だ。これはこれからしばらく楽しめる。

もう1つは散った桜の花びらだ。こちらは本当にいまのこの時期しかない。

池の畔の枝垂れ桜の花びらが池の面を覆っている。いわゆる花筏(はないかだ)である。

まだ枝に残る花びらと、散って池の面に漂う花びら、その間にミサさんに立ってもらう。素敵な構図だ。

「頑張ります!」のポーズだが、お仕事がんばりますという話ではなく、恋に頑張るのである。今日は彼女の恋バナにとことん付き合いますよ。

公園の奥には「箱根山」と呼ばれる大きな築山がある。山手線内で一番標高の高い場所で、桜の名所でもある。名残の桜でお花見をする人たちがいる。 

見上げれば新緑、足元には初雪のような散った桜の花びら、その中を登って行く。

気持ちがいい。 

でも、最近やってしまった「失敗」のことを思い出すと、頭を抱えたくなる。

後悔には二種類ある。してしまったことの後悔としなかったことの後悔だ。彼女の後悔はその折衷型で、しようとしたのに、途中でやめてしまったことの後悔である。それは中途半端でしたね。ダブルでの後悔だ。

五合目あたりで回廊的な道に出る。二周して心を落ち着ける。

散った桜の花びらが山の斜面を覆っている場所で。

さて、一息に頂上をめざしましょう。

登頂成功(失敗する人はめったにいないだろう)。

山頂は見晴らし台になっている。一週間ほど前であれば、周囲はぐるりと満開の桜だったろう。

山頂には気持ちのいい風が吹いている。彼女は中学生の頃、広いおでこが気になって、将来、自分は禿げるのではないかと心配したそうであるが、取り越し苦労であったようである。広いおでこからは聡明な大人の女性の印象を受ける。

下山しましょう。

下山の途中でみかけたステージのような場所。

本日の浮遊。

ここから神楽坂にワープ!(注:実際は早稲田から神楽坂まで歩きました)

本当は「トンボロ」でスーパーグランドスラム(SGS)を達成する予定であったのだが、満席だったので、お隣の「SKIPA」に入った。

彼女はシフォンケーキとブレンドコーヒー(コーヒーは「トンボロ」からの出前)。

私は喉がカラカラだったので、冷たいシークワーサー(その後でさらにアイスチャイを注文)。

ここに来る途中の「かもめブックス」で彼女は『オズマガジン』(鎌倉特集号)を購入した。

 鎌倉を「決戦」の地と定めたようである。

雑誌ではいくつかのスポットが紹介されていたが、その中から、私は「材木座海岸」を勧めておいた。彼女もその気になったようである。 

材木座海岸・・・材木であれば、どこに流れ着くかは別にして、沈むことはあるまい。

命短し 恋せよ乙女

5時に店を出る。彼女はこの後、池袋のダンス教室の予約をしている。神楽坂を飯田橋まで下って、そこで彼女とは別れた。SGSは次回(夏カフェ)に持ち越しですね。その前に、ゼミ同期のサキさんの結婚式でお会いすることになりますが、鎌倉の物語はそのとき聞かせて下さい。

6時半、帰宅。

夕食はピーマンの肉詰め、冷奴と納豆、サラダ、豆腐の味噌汁、ご飯。

たくさん歩いてお腹が張ったのだろう、ピーマンの肉詰めを追加で2つ(計7つ)食べてしまった。