フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月18日(火) 晴れ

2017-04-19 22:48:42 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(炒り卵)、紅茶の朝食。

昼から大学へ。

昼食は研究室でコンビニおにぎり。3限(1時から2時半まで)がある場合、授業の前に研究室でそそくさと食べるパターンと、授業が終わってからどこかに食べに出るパターンがある。どちらになるかはその日の腹具合による。今日はそこそこ空腹を感じていたので、空腹のまま院生の研究指導を始めるとよろしくないだろうとう考えたのである。

3限はその研究指導。新人のCさんに学部時代に書いた卒業論文の内容を話してもらう。空腹が解消されて気持ちがゆったりしたせいではあるまいが、第一章の最初のところ、「研究の背景」についての説明のところの質疑応答だけで1時間半をかけてしまった。いくらなんでもゆったりし過ぎである。来週はもう少しスピードアップしていきましょう。

4限は空き時間。

5限は演習「現代人と社交」。受講生40人の自己紹介の後半。たんなる自己紹介ではなく、テキストである山崎正和『社交する人間』(中公文庫)の序章「社交への飢餓」のところを事前に読んできてその感想を織り交ぜた自己紹介をしてもらった。

授業を終えて研究室に戻る途中の廊下から見たキャンパスの中庭。

そのとき突然、上空に光る物体、円盤のようなものが飛来した!(初歩的なトリックです)

研究室に戻ってテーブルの上に自宅から持ってきた最近購入の陶器を並べていると・・・

卒業生のミサキさん(論系ゼミ6期生)が仕事終わりにやってきた。

 最近、鎌倉に行ったそうで、そのとき文具店で購入した便箋と封筒のセット、そして鉛筆型のシャープペンシルをお土産(誕生日のプレゼント)にいただく。どうもありがとうございます。

・・・と、ここまではよかったのであるが、彼女が、「先生、私、髪を短くしてんです」と言った。「あっ」と私はそのとき口の中で小さく声を出した。前回、彼女は長かった髪を短くしてきたので、当然、「短くしたんだね」と言ったが、今回はそれをさらに短くしてきたので言いそびれたのである。決して気づかなかったわけではない。しかし小さな変化であれ、言わないと、その変化に気づいていないと思われてしまうのである。

彼女が機嫌が悪くなった。(注:写真には初歩的なトリック、いや、演出が施されています)

「五郎八」に食事に行く。

途中、キャンパスの向かいの穴八幡神社の境内の枝垂れ桜の下で写真を撮る。春の夜らしいちょっと幻想的な写真が撮れた。

名残の桜を見て彼女の機嫌も直ったようである。

「五郎八」では、私はウーロン茶、彼女はレモンサワーを注文し、酒の肴を前菜として数品食べtてから、メインのお蕎麦に移行した。

まずは田楽。 

五郎八サラダ。

出汁巻玉子。

私は揚げ餅蕎麦(冷製)。

ミサキさんはニシン蕎麦(冷製)。

 「五郎八」で料理の皿数を抑えめにしたのは「カフェゴト―」でケーキを美味しく食べるためである。

パウンドケーキ(ドライフルーツとクルミ)とあんずのタルトをハーフ&ハーフで。

彼女はいま、区役所での仕事のかたわら、この夏に予定している一人暮らしの開始というプロジェクトに取り組んでいる。候補地は彼女の大好きな谷根千(谷中・根津・千駄木地区)である。「自宅から通って、お金を貯めた方がいいよ」という意見が周囲には多いようだが、彼女の意志は固い。私自身は、一人暮らしへの憧れをもちながら、29歳で結婚するまで親元にいた人間なので、彼女の気持ちはよくわかる。いろいろ考えて、あるいは迷うことなく、一人暮らしをしたいなら、そうするのがベストである。結局のところ彼女の人生は彼女自身のものだからである。 その際、周囲の理解や了解は得られるに越したことはないし、そのための努力はすべきだが(一人暮らしは保証人がいないとできない)、あくまでも優先されるべきは本人の気持ちである。

自立は近代人の人生の目標のひとつとされている。一人暮らしはその指標の1つ(空間的自立)といえるものである。プロジェクトの成功を祈っています。

仕事終わりの卒業生と来たときは「カフェゴト―」には閉店時間(9時50分)まで滞在することが多いのだが、少しばかり帰宅に時間のかかる彼女のことを考えて、9時半に店を出た。

10時半、帰宅。