9時、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
昨日の『なつぞら』で千遥の離婚が協議された場面で、千遥の夫が母親の差配に「さすが母さんだ」と言って、「おまえが言うな!」と叱られて、ダメ男(息子)という印象を与えていた。しかし、ドラマの中では描かれていないが、夫婦の不和というのはどちらかが100%悪いというのはまれで、彼にも彼の言い分というものがあるのではないか、たとえば千遥は妻として夫に心を開くことがなかった(戦災孤児の件を隠しての結婚がその背景にあった)とか、という話を私がポロリと妻にしたら。言下に、「外に女を作った時点でアウトよ」と、問答無用、私の意見は切って捨てられた。たぶん、これ、朝ドラを観ている主婦の9割はそういう意見なのだろうな、と思ったしだい。「盗人にも三分の理」という諺はもはや死語なのであろうか。
昼食をとりがてら散歩に出る。「寿々喜」の鰻重か「天味」の天丼かで待ったか、「天味」にする。
『なつぞら』の千遥の作った天丼を見て、天丼が食べたくなった思いが、まだ残っていた。
上天丼のかきあげ付(1600円)を注文。千遥の天丼は、コース料理の〆にリクエストで作った小ぶりの天丼だったが、天丼単体で食べるとなると、そういうわけにはいかない。
カウンター席に座る。一人客は私だけだった。
天丼が運ばれてきた。蓋からはみ出ているのは穴子の天ぷらである。味噌汁の具はしじみ。
蓋を取ると、色の濃い丼タレがかかったたっぷりの天ぷら。
海老、キス、穴子、野菜三品(茄子、獅子唐、アスパラ・・・だったか)、そして小海老のかき揚げ(他の天ぷらの下に隠れて見えません)。
千遥の作る天丼とは違う趣だが、私は「天味」の色黒の天丼が好きである。
食後のコーヒーを飲みに「テラス・ドルチェ」へ。
サイホンで淹れたブレンドコーヒーを飲みながら、鞄に入れてきたジュンパ・ラヒリ『わたしのいるところ』を読む。
「イタリア語で書かれた初の長編小説」と帯に書かれているが、イタリアの街(ローマらしい)での日々の生活を、印象深いエピソードを掌の小説で数珠つなぎにした作品といった方がよいだろう。
駅前のキシフォトでデジカメ用のマイクロSDカードを購入。目玉商品の398円(16GBで!)を3枚購入。
東急プラザの「くまざわ書店」で『現代思想』の9月号(特集:倫理学の論点)と3月号(特集:引退・卒業・定年)を購入。
夕食は鶏肉と玉ねぎとパプリカ(2色)とアスパラの炒め物、
湯葉の揚げ浸し、アボカドのサラダ、味噌汁、ご飯。
デザートは葡萄。
夕食を間に挟んで、ラグビー・ワールドカップのフランス対アルゼンチン戦(23-21)、ニュージーランド対南アフリカ戦(23-13)を観た。日本チームが出ていなくても、食い入るように観てしまった。日本チームが完膚なきまでにやられた南アフリカチームに快勝したオールブラックスって、一体、どれだけ強いのだ。
こういう試合が11月2日(トーナメント決勝戦)まで続くわけね。原稿の締め切りが開幕直前で本当によかった。
2時、就寝。